「居住地フリー」で広がる可能性。地方在住でも東京と変わらないパフォーマンスを発揮するはたらき方

Profile

Masami Suzuki

パーソルホールディングス株式会社
グループIT本部
セキュアアクセスインフラ部 アイデンティファイインフラ室
室長

SIerにてインフラ/セキュリティを対象にプリセールス/設計/構築/運用に従事後、2016年より事業会社にて社内のインフラ全般(サーバ・N/W・セキュリティ)の企画/構築/運用に従事。2020年よりコンサルティングファームにてセキュリティソリューションを中心とした顧客の課題解決を行うグループの新規立ち上げとマネージャー業務に従事。2025年3月にパーソルホールディングスに入社、グループIT本部 セキュアアクセスインフラ部 アイデンティファイインフラ室の一員として全社に対して ID基盤の提供に従事。

Takumi Adachi

パーソルホールディングス株式会社
グループAI・DX本部
デジタル開発部 SBUデジタル開発室
リードエンジニア

2020年に事業会社へ入社。Webアプリケーション開発やAI・IoTを利用したスマート農業・漁業を支援するシステム開発を経験。2024年3月にパーソルホールディングスへ入社し、グループ個社の事業価値向上に貢献するプロダクトの開発に従事している。

Mizuki Tateishi

パーソルホールディングス株式会社
グループIT本部
ワークスタイルインフラ部 コミュニケーションインフラ室
コンサルタント

2022年4月パーソルホールディングス株式会社へ新卒入社し、M365サービスの機能拡張と利活用を担当。現在は異なる組織間でのチャットやファイル共有などをシームレスなコミュニケーションを実現する「Microsoft365テナントコラボレーション」の推進を行っている。また、クラウド型コンテンツ管理サービス「Box」の利活用にも取り組み、ユーザの生産性向上、業務効率化を図っている。

パーソルホールディングスがIT人材向けに導入した「居住地フリー制度」。2023年度の制度導入から約2年が経過し、この制度を活用して活躍するメンバーが全国各地に多くいます。

長野の雄大な自然に囲まれながら新たな挑戦を続けていたり、金沢で家族と一緒に過ごしながら着実にキャリアを積んでいたり、福岡で理想の職種に就きながら充実したプライベートを送っていたり——。 どのような背景で居住地フリーを選択し、はたらき方や仕事へのモチベーションはどう変化したのか。各地で活躍する3名に、制度活用のリアルと魅力について伺いました。

「居住地フリー」とは

パーソルホールディングスでは、2020年10月に人事制度改定を行いました。この人事制度改定によって、社員は一つのオフィスに出社することを前提とするのではなく、一人ひとりが自律的にはたらく場所を選択する「新しいはたらき方」に移行しています。

その中で、オフィスに出社する必要がない業務で自立的に業務遂行ができるIT人材を対象に、2023年4月より「もっと新しいはたらき方」として「居住地フリー」を導入することにしました。「居住地フリー」を活用することで、「自律的に業務が可能」という条件を満たした方は理由を問わず、日本国内のどこでも居住可能となります。

それぞれが描く理想のライフスタイルから生まれた「居住地フリー」という選択

まずは居住地フリー制度の利用に至った背景を、それぞれ教えてもらえますか?

立石

私はパーソルホールディングスに新卒で入社し、入社3年目に制度を利用して埼玉県から長野県へ移住しました。きっかけは、知人が長野でとても楽しそうにはたらいていて、「この人たちと一緒にはたらいてみたい」と思ったことです。また、副業への興味もあり、新しいことにチャレンジをしたいとも考えていました。人生は一度きりだし、どうせならワクワクする方を選びたいと思ったんです。

さらに、ちょうど同じチームの先輩が居住地フリーを使って京都府に移住していて、楽しそうにはたらく姿を見ていたことも、大きな理由になりました。

足立

私は2024年3月に中途入社し、入社当初から居住地フリーを利用しています。幼少期から石川県金沢市に住み、前職では大学院に通いながら地元の企業でもはたらいていました。研究に一区切りがついたタイミングで、「はたらくことに専念したい」「新たな環境で自分の力を試したい」と考え、転職を決意しました。

ただ、エリアも仕事内容も急に大きく環境が変わるのは不安もありました。そんなとき、パーソルホールディングスの居住地フリーを利用すれば金沢にいながら挑戦ができる、やりたいことができると思い、入社を決めました。無理なく新しい環境に慣れていけたのは、本当にありがたかったですね。

鈴木

私も中途入社で、入社した2025年3月時点から福岡県で居住地フリーを利用しています。前職では東京に単身赴任した後、自宅のある福岡に戻ってリモートワークをした経験がありました。

私はインフラ全般のセキュリティソリューションに関わる仕事をしているのですが、もっと社内の課題に取り組む仕事がしたいと考え、最初は福岡で希望の職種を探していました。そんな中、パーソルホールディングスであれば希望の仕事に福岡在住のまま挑戦できると知り、「ようやく自分のやりたい仕事を、住み慣れた場所から挑戦できる」と感じて、すぐに入社を決意しました。

居住地フリーが転職の決め手のひとつになったのですね。一方で立石さんは転職ではなく、新たな挑戦という選択をされたのですね。

立石

はい。新しいことにも挑戦したいという気持ちは強いですが、今の仕事も本当に楽しくて大好きなんです。副業先からも転職を誘われたことがありましたが、こんなに良い環境で人も良くて、今の環境に不満がないので、辞めるという選択肢はまったくありませんでした。

入社前は、はたらくことに対して「嫌だ」「つらいことが多い」というイメージもありましたが、実際にはたらいてみると、大変なことも含めて、「この人たちとはたらけて良かった」「自分は恵まれている」と感じることの方が圧倒的に多くて。そう思える場所を辞めることは、自分の人生の選択肢を狭めることにつながるので、あまりにもったいないと思いました。だからこそ、居住地フリーを選択してやりたいことができている現状に、非常に満足しています。

「場所」が変わっても「成果」は変わらない。むしろ向上したコミュニケーションとモチベーション

居住地フリーを利用する前後で、はたらき方やチームメンバーとのコミュニケーションに変化はありましたか?

立石

私は移住前からフルリモートではたらいていたので、日々の業務スタイル自体は大きく変わっていません。ただ、拠点が長野になったことで、会社に予定があってもすぐに行ける距離ではなくなりました。

とはいえ、当社では月に1回の交通費補助があるので、そのタイミングで関東に戻ることがあります。その際にはチームメンバーも出社してくれて、一緒に飲みにいくようにもなりました。会う頻度は減ったものの、その分会える時間をより大切に感じるようになり、以前よりもコミュニケーションが深まっていると感じています。

足立さんと鈴木さんは、以前と比べてはたらき方やコミュニケーションについて感じるところはありますか?

足立

前職では毎日出社していたので、はたらき方は大きく変化しました。ただ、パーソルホールディングスのIT環境は非常に整っていて、オンラインでもスムーズにコミュニケーションが取れます。チーム内の連携はもちろん、他部署とのやり取りにもツールが整備されているため、ストレスなくはたらくことができています。

たくさんの仲間に助けてもらったおかげで、昨年度は部門内で「優秀事例賞」を受賞することができました。住んでいる場所に関係なく成果を出せる環境だと実感しています。

鈴木

パーソルホールディングスはオンラインでの1on1や定例ミーティングなど、コミュニケーションを取る機会が本当に多いです。入社して日が浅い私でも、すぐに馴染めたと感じる理由は「人のあたたかさ」と「心理的安全性」でした。

もちろん、私自身も積極的に関わる努力はしましたが、チームの皆さんも同じ姿勢で接してくれたのが嬉しかったです。はたらきやすさだけでなく、お互いを尊重して高め合う空気や風土のようなものが醸成されていると感じます。

制度を利用することによるモチベーションの変化はどう感じていますか?

鈴木

以前は単身赴任をしていたため、仕事にやりがいはあっても「何のためにはたらいているのか」と考える瞬間もありました。今は、家族と過ごす時間も大切にできて、気持ちが穏やかになったと思います。プライベートが充実していると、より前向きに仕事に取り組むことができるようになり、仕事に対するモチベーションはさらに高まっています。

足立

以前は片道1時間かけて歩いて出社していたので、通勤時間に対するストレスがなくなったことは大きいですね。ちょっと疲れたときには愛犬と過ごしたりして、気分転換もスムーズになり、時間を有意義に使えるようになりました。今の環境は、自分にとって「一番快適なはたらき方」ができている実感があります。

立石

私は、自分が以前よりポジティブになったと感じます。長野の自然に囲まれて暮らしていると、小さな悩みが気にならなくなるんですよね(笑)。朝は浅間山を眺め、仕事後にはドライブがてら自然に癒される。そんな生活が心にも余裕をくれて、仕事にもより集中できるようになりました。本業も新しい挑戦も、プライベートも、すべてに全力で取り組めているので、今は「全部を楽しめている」と実感しています。

「はたらいて、笑おう。」を体現できる。それが居住地フリー制度

仕事もプライベートも充実しているのですね。居住地フリー制度が、当社の「はたらいて、笑おう。」という理念につながっていると感じますか?

立石

はい。まさに今の私の生活が、「はたらいて、笑おう。」を体現していると思っています。移住する前は気分転換といえば、おいしいものを食べたり買い物をしたりと、物理的な方法が多かったのですが、今は自然を見て一気にリフレッシュでき、心身ともに健康にはたらけていると感じます。今も充実していますが、今後もやりたいことに挑戦し続けて、もっともっと成長していきたいです。

足立

地方に住みながら東京の会社でやりたい仕事に挑戦できる。自分にとって居住地フリーは、この理念を実現するための、本当にありがたい制度です。また、パーソルホールディングスはより良い環境づくりのために、改善点があればすぐに対応してくれるんです。社員の意見をもとにはたらく環境も随時アップデートしてくれて、会社自体もこの理念を実現するために努力してくれていると感じますね。

鈴木

私は「はたらいて、笑おう。」という理念に共感したことも、パーソルに入社を決めた大きな理由の一つでした。基本的にパーソルにはこの理念に共感した人たちや、この理念を実現しようとしている方が集まっていると感じます。みなさん、業務の話だけでなく、旅行に行った話やお子さんの話などもよくしていて、プライベートも楽しんでいる方が多いです。だからこそ、居住地フリーはこの理念を実現するための土台になっているし、それぞれの多様なはたらき方を支える、大きな一助になっていると思います。

最後に居住地フリーを利用したいと思っている方に向けて、メッセージをお願いします。

足立

パーソルは、どこではたらいても活躍できる環境が本当に整っています。やる気と情熱さえあれば、地方にいてもまったく関係ないので、どんどん挑戦してもらいたいですね。私自身、リモートではたらいていても疎外感を感じたことはありませんし、その場にいるようなコミュニケーションが取れるので、まったく心配はいりません。私の場合、話しすぎて「うるさい」と思われているかもしれませんけどね(笑)。

鈴木

少しでも興味があれば、ぜひチャレンジしてほしいですね。今の課題を解決するためだったり、さらなるプラスアルファを求めてだったりと、選択する理由はいろいろあると思いますが、臆することなく会社が用意してくれている制度をうまく活用して、自分の人生の満足度を高めてもらいたいです。

立石

私自身、移住してから周りの方に「楽しそうでうらやましい」「見ていると刺激をもらえる」と言ってもらえることが増えました。せっかくこんなありがたい制度があるのに、少しでも興味があるなら利用しないという選択肢はないと思います。はたらく不自由さはなにも感じないので、興味や好奇心があるなら、ぜひ一歩踏み出してもらいたいです。

取材・文=いしげまやこ(ファーストブリッジ)/撮影=山口修司(ファーストブリッジ)
※所属組織および取材内容は2025年7月時点の情報です。
※略歴内の情報は2025年4月時点での内容です。

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