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キャリアは自分でデザインする。「キャリアチャレンジ」利用者が語る転籍の背景

パーソルグループでは年に一度、グループ全社の社員を対象*1に、グループ会社間での公募型異動制度「キャリアチャレンジ」を実施しています。 

今回は、キャリアチャレンジを活用してパーソルホールディングスに転籍した佐藤、菅野、荒木に、転籍を決めた背景や転籍後に感じたパーソルホールディングスの魅力、自身の変化について話を聞きました。 

*1 応募にあたり、在籍期間などの条件あり 

「はたらきやすい仕組みを作りたい」想いから、パーソルホールディングスへ  

―はじめに、パーソルグループへ入社したきっかけを教えてください。 

佐藤:以前は中堅SIerでSEとしてはたらいていたのですが、もっと規模感が大きい仕事に携わりたいと思い、パーソルプロセス&テクノロジーに転職しました。当時、パーソルプロセス&テクノロジーではパーソルグループ全体で利用する業務システムの開発に取り組んでいて、まさに希望していた大きな仕事ができる環境でした。グループ社員の生産性向上に貢献する仕事内容に魅力を感じ、入社を決めました。 

菅野:新卒入社したのは車椅子を作る会社で、そこではパイプを曲げたり切ったり貼ったりといったもの作りをしていました。しかし社会人1年目の秋に会社が倒産してしまい、転職を余儀なくされたんです。大学時代にシステム関連の勉強をしていたこともあり、畑を変えよう!と入社したのが、パーソルキャリア(旧 インテリジェンス)。そこで派遣エンジニアとしてはたらき始めたのがパーソルグループでのスタートでした。 

荒木:私はパーソルテンプスタッフに新卒入社し、営業を担当していました。女性がはたらく支援をできる仕事を希望しており、さまざまな選択肢の中から派遣事業にフォーカスして就職活動をしていました。パーソルテンプスタッフは創業者が女性ということに加え、OB・OG訪問で「お客さまのために」という気持ちが一番強い会社だと感じ、入社を決めました。

キャリアチャレンジを活用してパーソルホールディングスへ転籍された背景を教えてください。 

佐藤:グループ会社の立場だと、さまざまな制限と制約の中で開発せざるを得ない難しさを感じることがありました。そんな折、パーソルホールディングスでCoE組織*2を作る部署のメンバーが公募されたんです。私の今までの知見を活かしてCoE組織に携わることで、グループ各社のエンジニアが開発しやすい環境や仕組みを作りたいと考え、パーソルホールディングスに転籍しました。 

菅野:転籍以前はいろいろなプロジェクトの中から仕事を選べる点が良かったものの、自分としては方針を決めるなど、もっと上流から関わりたいと考えていたんです。同時に、転職や異動をするのであれば、従業員総数1万人を超える上場企業の情報システム部門に、とも考えていました。そんな私の希望にマッチするのがパーソルホールディングスであり、キャリアチャレンジを活用して転籍するに至りました。 

荒木:転籍以前はたくさんの派遣スタッフの方々と接点を持つ中で何度も悔しい思いをしました。というのも、介護や育児との兼ね合いではたらく場所や時間に制約があるため、優秀な方でもなかなか仕事に就けないことがあったんです。リモートワークといったはたきやすい仕組みがもっと構築されることで、さらに活躍できる女性がたくさんいる。そのはたらく仕組みを作る仕事をしたいと思い、パーソルホールディングスに転籍しました。 

*2 CoE(Center of Excellence)組織:パーソルグループ全体のテクノロジー人材・組織の拡充とともに、事業・サービスでの実装・活用を強化するために組成された組織。2023年4月にパーソルホールディングス内に設置され、グループ各社の技術支援を行っている 

パーソルホールディングスに転籍してみて、イメージのギャップはありましたか? 

菅野:予想以上にギャップがありましたね。パーソルホールディングスの情報システム部門は、「手を動かす」というより「考える」役割に徹しているイメージでした。でも、転籍してみると「めっちゃ手を動かすやん!」と(笑)。私はグループ各社の拠点のネットワークを管理しているのですが、実際、問題が起きたら拠点に飛んでいくこともあります。想像以上に自分で手を動かすことに驚きを感じましたね。 

荒木:私も、パーソルホールディングスは持株会社なので、グループ各社に指示を出している側だと思っていました。転籍してみると、グループ各社に寄り添うマインドや各社の事業を知ろうとする姿勢がすごくあって、それが意外であり「いいな!」と思いましたね。

「パーソルホールディングスならでは」と感じたこと、自身の変化 

現在、どのような業務に就かれていますか? 

佐藤:私の部署では、「テクノロジードリブンの人材サービス企業」を目指すための施策の一貫として、各SBU*3に対して生成AIを使ったプロダクト開発を行っています。私はテックリードとして、チームメンバーに対してシステムデザインのサポートを行ったり、1on1で相談にのったりしています。SBUのメンバーと私の部署のメンバーとが一体でプロジェクトを運営していて自律的に進んでいますので、私が進捗管理することはありません。技術的に困ったことや相談ごとがあったときにサポートするのが私の役割ですね。 

菅野:グループ各社の全国400拠点にあるすべての無線のアクセスポイントや有線のネットワーク機器を、データセンターに依存しない形に入れ替えていくプロジェクトを進めています。目に見えない部分の仕事をしている、いわゆる縁の下の力持ちです。私はプロジェクトリーダーを任されていて、拠点ごとの設計のレビューや指示出しをしながら、遅延しそうであればリカバリーに回ったり現地の立ち合いに行ったり、不具合があれば現地に駆けつけたりしています。 

荒木:私のチームでは、主にMicrosoft365製品の利活用・機能拡張を担っています。私はAIツールであるCopilot for Microsoft 365の導入支援のプロジェクトに携わっており、パーソルグループ内での生成AIを使った新しいはたらき方作りをおこなっています。Copilotはリリースして間もないツールですので、ユーザーがどのように業務に活用できるか日々模索して業務効率できるような機能や使い方を発信したり、効果測定や問い合わせ対応など利活用を推進するが私の役割です。 

*3 SBU:Strategic Business Unitの略称。サービス事業領域ごとに分けた組織単位 

―仕事の進め方・考え方において「パーソルホールディングスならでは」と感じたことはありますか? 

佐藤:稼働工数での売り上げを追いかける組織ではないため、「組織としてこれはやるべき」「エンジニアとしてこうあるべき」という考えに基づいて施策を出すと、会社も理解を示してくれてスムーズに事が運びます。自由度はかなり上がりましたね。グループ各社と対等な立場で話せるので、仕事もやりやすいと感じます。 

菅野:とにかく分母が大きいんです。たとえば、拠点に置くネットワーク機器は数千台に上るので、1台の機器の値段によって億単位で金額が変わります。前職時代は「まあ、1台1,000円程度だから…」と考えることもありましたが、今は視点が変わってグロスで考えるようになりましたね。 

これは私の仕事ならではなのですが、グループ会社のオフィスに行き放題なところが気に入っています。完全フリーアドレスで机の上に何もないオフィスもあれば、指定席に1人1台のモニターとキーボードがあるオーソドックスなオフィスもあり。そこからグループ各社の社風や考え方の違いが見てとれて、非常におもしろいですね。 

―ご自身のはたらき方に変化はありましたか?  

菅野:パーソルホールディングスに異動して一番良かったと思っているのが、フルリモートできることですね。転籍前は片道2時間かけて通勤していたので、往復4時間が丸々浮きました。特に、朝にゆっくりできるようになったのが大きくて、子どもたちを保育園や小学校に送り出してコーヒーブレイクしてから仕事を始められるのがうれしいですね。

荒木:私も転籍してリモートワークになりました。友人からは「リモートワークは社内のコミュニケーションが希薄になりやすい」と聞いていたのですが、私の室はまったくそんなことがなくて。1on1がかなり多く、室長とは2週間に1回、ほかのメンバーとは週1回1on1をやっています。友人からは頻度の高さに驚かれましたね。リモートワークでもコミュニケーションレスになりづらい環境を整えてもらっているのは、パーソルホールディングスならではだと感じています。 

コミュニケーション面でいうと、ワーケーション制度*4があることも大きな変化ですね。昨年の秋、制度を使ってチームメンバーと2泊3日で宮崎に行ってきました。これだけの時間をチームで過ごす機会はなかなかないですし、海を散歩したり夜遅くまで飲んだり、メンバーの仕事以外の顔が見られる時間がとても有意義で楽しかったです! 

*4 ワーケーション制度:パーソルホールディングスでは「もっと新しいはたらき方」の取り組みとして、ワーケーションの推進を掲げている。2023年度から導入されたワーケーション制度は、「チームを繋げる・深める」をコンセプトに、チーム単位のワーケーションを推進するという取り組み。会社がワーケーション施設を用意するほか、交通費・施設利用費・宿泊費を会社が負担する 

自分の仕事が社会に影響を与える手応えが、パーソルではたらく魅力

―制度を活用して自身のキャリアをデザインしてきたみなさん。今後のプランを教えてください。 

佐藤:まずは、外から見ても中から見ても魅力的なエンジニア組織を作ること。さらに、将来的にはそのエンジニア組織で決めたやり方をグループ全体に展開していき、時にはルールを変えたりしながら、エンジニアをはじめ社員みんながはたらきやすくなる仕組み作りをしていきたいと思っています。 

菅野:私は誰かのために動くのが好きなので、グループ各社の方々のために「オフィスで仕事したい」と思えるような快適な環境を作っていきたいですね。 

荒木:今は目の前のことを覚えるので精一杯な私ですが、事業会社にいたからこそ、ユーザーであるグループ社員の目線は誰よりも知っているつもりです。その目線を大切にしながら、グループ社員に即したサービスを展開していけるIT担当者になりたいです。 

最後に、パーソルグループではたらく魅力についてお聞かせください。 

佐藤:私の部署はメンバーの裁量がかなり大きく、私も上長もメンバーからの提案をポジティブに受け止めて実行してもらっています。また、自分のローカルマシンではなくブラウザで開発できるなど、モダンな環境での開発を推し進めていますし、エンジニア向けのオンライン講座を活用し、自主的に知識を習得することも可能です。成長できる環境でもの作りに携わりたい方にはとても魅力的な会社ですし、今は組織を組成するフェーズ。このあたりに興味ある方にはぜひ入社していただきたいですね!

菅野:私は、グループビジョンの「はたらいて、笑おう。」がとても好きだし大事だと思っています。はたらいて笑うために、この仕事が合わないと思ったら、キャリアチャレンジやジョブトライアル*5などの制度をうまく活用すればいいんです。私自身、今回の転籍を通じてキャリア自律を実現できるのが、この会社の最大の魅力だと感じています。 

荒木:パーソルグループは人材サービス企業の中でトップクラスであり、パーソルグループが持つさまざまなサービスを駆使することで、複雑化する日本の労働問題を解決していけると考えています。私自身、IT面から労働環境を整える仕事に携わる中で、パーソルグループだけでなく社会にも影響を与えていける可能性を感じています。自分の仕事が会社に影響を与え、それが社会にも繋がっていく手応えを感じられる。それが、パーソルグループではたらく最大の魅力ではないでしょうか。 

*5 ジョブトライアル:労働時間の一部(月8時間以内)を使って、グループ内の別部署の仕事を最大3か月間体験することができる制度。自律的な学びとキャリア選択のきっかけを得ることを目的としている。(制度利用には一部条件有)

取材・文=ファーストブリッジ 宮本智美
(2024年4月時点の情報です。)

佐藤武史Takeshi Sato
パーソルホールディングス株式会社
グループデジタル変革推進本部 デジタル開発部 SBUデジタル開発室 兼 グループテクノロジー推進本部 テクノロジー横断部 DX横断室
シニアエンジニア
2009年、中堅SIer企業に入社。SEとしてさまざまな請負案件を実施。2017年 パーソルプロセス&テクノロジーに入社後、グループ向け基幹サービスの開発・保守・運用や、データ利活用基盤の開発などに従事。2023年10月、パーソルホールディングスへ転籍。現在は、「自走するエンジニア組織」を目指し組織開発中。
菅野大悟Daigo Sugano
パーソルホールディングス株式会社
グループIT本部 セキュアアクセスインフラ部 拠点ネットワーク室 拠点ネットワークチーム
リードコンサルタント
2008年、パーソルキャリア(旧 インテリジェンス)へ中途入社。派遣エンジニアとして製品性能試験や製品品質試験、ネットワークの構築・運用・保守、スケジュール調整や管理などを経験。チームリーダー/グループリーダーとして、最大30名程度のメンバーの目標設定や目標に対する評価面談なども担当。2022年10月、パーソルホールディングスへ転籍。現在は、全国のパーソルグループの拠点において、データセンターに依存しないネットワーク環境作りに従事。
荒木麻有実Mayumi Araki
パーソルホールディングス株式会社
グループIT本部 ワークスタイルインフラ部 コミュニケーションインフラ室 M365チーム
コンサルタント
2016年4月、パーソルテンプスタッフへ新卒入社。人材派遣事業の新規・既存の営業活動を担当。派遣スタッフの雇用の場を作る中で「はたらく仕組み」の重要性を感じ、2023年1月にパーソルホールディングスへ転籍。現在は、社員のコラボレーション強化や生産性向上を目指し、Microsft365サービスを中心としたツールの機能拡張や導入に従事。

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