地方在住セキュリティコンサルタントが紡ぐ メンバー・上司・グループ会社とのコミュニケーション
テクノロジードリブンの人材サービス企業を目指す、パーソルグループ。同じ志をもつテクノロジー人材が次々とジョインしています。 今回は、経験者採用で入社した吉岡に、現在の仕事とパーソルホールディングスではたらく魅力について聞きました。
スキルを広げるために選んだパーソルホールディングス
―まず、これまでの経歴をお聞かせください。
新卒で大手電機メーカーのグループ会社に入社し、PC向けセキュリティ製品の開発などを担当したのち、グループで開発・運用する製品やシステムのセキュリティ推進業務に従事しました。その後金融系企業に転職し、委託先のセキュリティ管理業務に従事。パーソルホールディングスには、2020年1月に入社しました。
―転職先としてパーソルホールディングスを選んだのはなぜですか?
パーソルグループ内でさまざまな業種・分野のセキュリティに携われると思ったからです。前職で金融分野のセキュリティについてはある程度学ぶことができました。次は、もう少し業務範囲を広げたいと考えたんです。
また、パーソルグループであれば、でき上がった仕組みを運用していくだけではなく、セキュリティガバナンスに関する企画にも従事できそうだと思ったことが、入社を決めた理由です。
適切なガバナンスは、グループ各社の現状を把握することから
―現在、吉岡さんが担当している業務について教えてください。
グループ全体のセキュリティガバナンスを担当しています。現在は取り扱う情報の機密性に合わせてセキュリティルールに緩急をつけることで、情報を守りつつ利活用も促進できるよう、セキュリティルールの見直しを行っています。
パーソルグループは、グループ各社で事業内容や取り扱う情報の種類、セキュリティに対する考え方がそれぞれ異なります。グループのセキュリティルールを整備するにあたっては、各社の状況を考慮しつつ、各社のセキュリティ担当者とコミュニケーションをとりながら進めていかなくてはなりません。多角的な視点で確認・調整することが求められる業務だと感じています。
困った際はすぐに相談し、一人で抱え込まない
―吉岡さんのポジション「シニアコンサルタント」が担う役割について教えてください。
専門領域でほかのメンバーをリードするのが、パーソルグループにおけるシニアコンサルタントの役割です。
難易度の高いプロジェクトを中心となって担当するほか、定例での進捗報告や予定表、チャットなどから他のメンバーの状況を見ながら、必要に応じてフォローを行っています。「そこはこうやった方がいいよ」、「前職で関連業務の経験があるので、〇〇のあたりをお話できるかも」などと声かけをするようにしています。
私は「おせっかい」な面があると自覚しているので、どの程度メンバーに介入すべきか迷う際は、一旦上司に相談しています。その上で、メンバーの個性や状況に配慮したアシストを心がけています。
―仕事をする上で大切にしていることは何ですか?
「目的は何か」は常に意識しています。と言うのも、プロジェクト開始当初は誰もが目的を意識していますが、プロジェクトが進行するにつれて、つい手段にばかり目が向きがちになってしまうためです。本来の目的からずれないよう、「目的は何か?」「何を達成したいのか?」という視点を見失わないように意識しています。
また、自分の努力だけでは目的を達成できないと思った場合、迷わず助けを求めるようにしていますね。例えば、グループ各社や他部署との調整が難航する際は、一人で抱え込んで悩み続けるよりも、上司に「こういう状況のためアドバイスをいただきたい」と相談するようにしています。自分自身の力だけではどうしようもできないことはきちんと認めることは、業務をスムーズに進める上で非常に重要だと考えています。
―業務を円滑に進める上で、何かポイントはあるのでしょうか?
今、私が気持ち良く仕事ができているのは、上司の存在が大きいです。仕事に対して熱意と誠実さを持った人で、困ったときには必ず助けてくれるという安心感があります。また、私自身一緒に仕事をすることがやりがいにもつながっており、本当に信頼している存在です。
これは私の上司に限った話ではありませんが、パーソルホールディングスは、ほかの人の意見を歓迎する雰囲気があると感じています。考えたことを自由に発言しやすい点も、のびのび自分らしく仕事ができる理由の一つですね。
「子どもが生まれたことでキャリアを諦めたくない」 変化する仕事のスタイル
―昨年ご出産されたそうですが、子育てと仕事を両立する上で、何か工夫していることはありますか?
はたらき方を朝型に変えました。もともと残業はあまりしないタイプでしたが、現在は朝8時には始業するようにしています。そのため、仕事の優先順位と効率をより重視するようになりました。もう少し仕事をしたい日もありますが、その際は18時に1回パソコンを閉じて、子供の寝かしつけや明日の準備を済ませたあとに仕事へ戻っています。
以前は自分が納得のいく完成度まで、一部自己満足を含めながら時間をかけて仕上げていました。子どもがいる今は、かけられる時間と落としどころを考え、ベストなアウトプットを目指しています。
パ―ソルホールディングスの勤務時間はフレックス制です。中抜けをしても、ほかの時間に補うことができます。今日もこの後、子どもの予防接種に行くため一度仕事から離れる予定です。自分ではたらく時間を決められる制度は、とてもありがたいですね。
―現在、愛媛から勤務されているそうですが、その理由を伺えますか?
関東から愛媛への移住のきっかけとなったのは、夫の海外転勤です。自分のキャリアを諦めたくないという理由から夫の転勤にはついて行きませんでしたが、ひとり関東で子どもを育てつつ、これまで通りはたらくのは現実的に難しいだろうと思っていました。そのため、実家のある愛媛での転職を視野に入れながら今後のはたらき方を検討していたところ、居住地を選べる「居住地フリー」という社内制度を利用できることを知りました。
パーソルホールディングスでは、チャットツールやオンライン会議システムが浸透しています。そのおかげで愛媛からでも関東で勤務していた時と同じ感覚でメンバーとのコミュニケーションがとれています。地方ではたらくことのデメリットは、まったく感じていませんね。
さらに次のステップを目指して セキュリティの底上げに邁進したい
―最後に、今後吉岡さんがパーソルグループで取り組んでいきたいことを聞かせください。
パーソルグループのセキュリティの底上げに携わっていきたいです。現在担当しているセキュリティルールの見直しの終了後も、他の改善点にチャレンジしたいと思っています。
グループ各社や他部署とのコミュニケーションを密にとり、相互の理解を深めながら、セキュリティの向上に継続的に取り組んでいきたいですね。
取材・文=ファーストブリッジ 土屋明子
(2023年10月時点の情報です。)
- 吉岡佐家Sayaka Yoshioka
- パーソルホールディングス株式会社
グループIT本部 情報セキュリティ部
情報管理室
シニアコンサルタント - 2007年、大手電機メーカーのグループ会社へ新卒入社。主にグループのセキュリティ推進業務を担当。2017年にクレジットカード会社へ転職し、委託先のセキュリティチェックなどに従事。2020年より現職。グループ全体のセキュリティガバナンスを担当。