• HOME
  • CONTENTS
  • パーソルグループのテクノロジーの“近い未来”と“遠い未来”を描き、形にする

パーソルグループのテクノロジーの“近い未来”と“遠い未来”を描き、形にする

テクノロジードリブンの人材サービス企業を目指す、パーソルグループ。同じ志をもつテクノロジー人材が次々とジョインしています。 今回は、パーソルキャリアからパーソルホールディングスに転籍した廣に、現在の仕事とパーソルホールディングスではたらく魅力について聞きました。 

パーソルキャリアで経験した組織の変化を、グループ全体へ

―まずは、廣さんのこれまでの経歴からお聞かせください。 

私は2006年に新卒でパーソルキャリア(旧:インテリジェンス)に入社しました。キャリアアドバイザーからスタートし、営業企画やIT戦略企画、ITガバナンスなどさまざまな領域での経験を経て、2023年にパーソルホールディングスに転籍して今に至ります。 

―ファーストキャリアとしてHR業界、中でもインテリジェンスを選ばれたのはなぜですか? 

学生時代、学生と社会人を繋ぐ団体の運営や大学発行のフリーペーパーの編集などに携わっており、はたらく人々や「はたらくとは」というテーマと接する機会がさまざまあったのです。そうした中で、日本が元気になるには“はたらく”が重要だと実感し、また活動を通して誰かの人生に影響を与えられることの面白みを感じていたことから、HR業界に興味を持つようになりました。 

当時のインテリジェンスはHR業界のベンチャー企業の中でも大きく伸びている存在で、HR業界に進んだ先輩から「面白い会社だと思う」と紹介されたことが、選考に進む後押しになったと思います。 

―営業からIT領域までさまざまな経験を積んだ後、パーソルホールディングスに転籍されたきっかけとは? 

転籍に至るまでの3年ほどの間にパーソルキャリアのエンジニア組織は急速に変化を遂げ、はたらきやすくなり、仲間も増えました。エンジニア組織の中で新たに生まれた仕組みや取り組みが“パーソルキャリアではたらくことの魅力”になっていく中で、この変化がホールディングスにも広がったらいいな、そうすればパーソルグループ全体が伸びていくだろう、と感じていたのです。 

そんな折、そうした変化をリードされてきた柘植さん(現:パーソルホールディングス CIO/CDO)がパーソルキャリアからホールディングスに転籍し、新たな場所で組織変革に挑戦されることに。日頃ホールディングスの皆さんと一緒に仕事をする中で、事業会社とホールディングスの立ち位置の違いやその難しさを感覚として捉えていたからこそ、自分にできることがあれば柘植さんをサポートしたいなという思いで転籍を決めました。 

パーソルグループのテクノロジーの未来のために必要なことを考え、形にする仕事

―現在の役割について教えてください。 

中期経営計画2026にもとづく中期的なテクノロジー戦略を推進することと、2026年よりももう少し先を見据えた“未来”の視点で「こんなことをやりたい」「そのために今こんなことが必要」を実現すること、この二つが私の今の役割です。 

具体的には今年4月に組織化された、テクノロジーに関わる採用や広報、戦略企画を担う「テクノロジー企画部」の部長を務めています。 

―具体的にどのようなことに取り組んでいくのでしょうか。 

パーソルホールディングスのテクノロジー組織のIT予算策定や、採用や広報、人事企画に関する戦略や計画の策定といった部長としての役割がまずあります。パーソルホールディングスには現在、私が所属するグループテクノロジー推進本部のほかに2本部あり、「テクノロジー組織」と一言に言っても予算規模は数億円に及ぶため、優先順位などを見極め、全体の方針を決めた上で音頭を取っていく必要があります。 

また、戦略の実現にはホールディングスのみならず、各SBU*におけるテクノロジー活動の進展が非常に重要ですから。「全体としてどのように進んでいくのか」という方針をしっかりと決めることで、各SBUがスムーズに動ける土台を作りたいという意図があります。この土台づくりの一環として、各SBUのテクノロジー領域におけるキーマンどうしを繋げるテクノロジー委員会などの運営にも取り組んでおり、例えば「戦略実現に向けてどのような組織体制にすべきか」といった議論を交わす場などを設けています。 

ほかに、組織づくりも重要な要素の一つです。私がパーソルキャリアのエンジニア組織で目の当たりにしたように、IT人材がパーソルホールディングスやパーソルグループではたらくことの魅力を感じられるよう、仕掛けを作っていく必要がありますね。 

*SBU(Strategic Business Unit):意思決定の権限を委譲し、経営判断のスピードを高めて事業価値を最大化するべく組織されたビジネスユニットを指す。 

―未来視点の取り組みについてはいかがですか。 

あくまで一例ではありますが、最近では生成AIをテーマにHR事業に中期的に与える影響を整理しました。これにより、経営陣の中でもこれまで漠然としか捉えられていなかった生成AIの当グループへのインパクトを整理して伝える事ができ、その後の生成AI活用の加速に貢献することができたのかなと思っています。 

パーソルホールディングス、そしてパーソルグループとして取り組むべき多様なテーマについて「これをいかに上手く形にするか」を追求し、解を作りにいくこと。少し抽象的な表現ではありますが、これが私たちのミッションだと捉えています。 

―転籍を経て立場や視点が大きく変化したかと思いますが、得られた発見はありますか? 

やはり事業会社とホールディングスとで、同じ“社会”を見ていても、そこから見える風景は大きく違ってくるなと。パーソルキャリアでは事業を通して社会課題と向き合い、事業のお客さまからの期待を感じていましたが、ホールディングスではより社会課題を強く感じ、お客さまだけではない“社会からの期待”を感じます。 

―そのような変化を経て今感じる、仕事のやりがいや期待感があれば教えてください。 

社会からの期待を感じながら、自分たちで解のないものを切り拓いていかなければいけないというプレッシャーはありますが、新しいものに触れてそれにチャレンジできていることに、大きなやりがいを感じています。 

また自分たちが考えた“パーソルグループのテクノロジーの未来のために必要なこと”に対し、柘植さんから「面白そうだし必要だと思うからやってみたら?」と言われる状態にある、挑戦の土壌ができてきたという手応えもありますね。 

“決まっていないからこそ自由に挑戦できる”環境 

―これからどのようなことに取り組んでいきたいか、今後の展望を教えてください。 

私たちの組織は今はまだ立ち上げの途上にあるため、まずはジョインしてくれた皆さんが「やりたい仕事ができている」「自分が思う形で価値発揮できている」と感じられる場を整えていくこと、活躍を後押しすることに取り組んでいきたいと思っています。 

個人の展望としては、”グループ全体”のテクノロジー戦略を描き、形にし、推進したいという思いがあります。 

これまでパーソルグループでは、SBU・パーソルホールディングス、それぞれが独立したテクノロジー戦略を立案し、推進するという構造になっていました。そのためパーソルホールディングスは、パーソルグループ全体のテクノロジー戦略をリードするよりも、各SBUのテクノロジー戦略推進を支援する要素が強くなっていました。しかし2023年度より、パーソルホールディングスもグループ全体のテクノロジー戦略をリードする役割を担いながら、引き続き各SBUのテクノロジー戦略と連携を図っていくという方針に変わりつつあります。 

私自身、SBUのテクノロジー組織にいた頃は、「ここはホールディングスにリードしてほしい」、「ここはSBUに任せてもらったほうが水平展開しやすい」と感じる機会がありました。今後はパーソルホールディングス・SBUそれぞれが状況に応じた適切な役割を担いながらテクノロジー戦略を推進することで、よりグループの一体感を増した”パーソルらしい”連携・推進の在り方を模索したいです。 

―組織としてのミッションの実現に向けて、どんな方と一緒にチャレンジしていきたいとお考えですか? 

まだ決まりきっていない、これから整理していくものもある今の組織は、“決まっていないからこそ自由に挑戦できる”環境だとも言えます。そんな中で業務を楽しんでいただける方、「HR×テクノロジーをよりよくしていこう」と主体的に取り組んでくださる方を仲間に迎えられたら嬉しいですね。

(取材=伊藤秋廣(エーアイプロダクション)/文=永田遥奈) 
(2024年1月時点の情報です。)

廣泰介Taisuke Hiro
パーソルホールディングス株式会社
グループテクノロジー推進本部 テクノロジー企画部 部長 兼
CIO/CDOオフィス室 室長 兼
APAC Collaboration Office
2006年にパーソルキャリア(旧:インテリジェンス)に新卒入社。キャリアアドバイザー、営業企画部門を経て、2012年よりシステム(BITA)部門へ配属。主にIT戦略企画、ITガバナンス領域に携わる。2023年にパーソルホールディングスへ転籍し、現任。

―― 合わせて読みたい記事

IT人材のキャリア採用をリードし、「テクノロジードリブンの人材サービス企業」の体現を目指す

入社をゴールにせず、IT人材がはたらきやすい環境を整備する

ホールディングスという立ち位置だからこそ味わえる魅力。組織づくりでパーソルグループのテクノロジーを支える 

優れたテクノロジーを活用し、社員が嬉しくなるような最高の業務環境と体験を提供したい

ページの先頭へ