• HOME
  • CONTENTS
  • 「はたらいて、笑おう。」を体現し、日本経済に貢献したい。テクノロジー領域からパーソルグループの成長を支える

「はたらいて、笑おう。」を体現し、日本経済に貢献したい。テクノロジー領域からパーソルグループの成長を支える

テクノロジードリブンの人材サービス企業を目指す、パーソルグループ。同じ志をもつテクノロジー人材が次々とジョインしています。今回は、経験者採用で入社した清水に、現在の仕事とパーソルホールディングスではたらく魅力について聞きました。

金融、MBA取得、コンサル、スタートアップと多彩なキャリアを歩んできたこれまで

ーこれまで、さまざまなキャリアを歩んで来られたそうですね。

まず、資金面から企業を支援すべく金融機関に新卒で入社しました。その後、議論を通じてより高い付加価値の提供を追求する経営コンサルティングの仕事に興味を持ち、一度大学院で経営を学び直してMBAを取得しました。

それからコンサルティング企業に入社し、17年間ほど企業の経営戦略立案に携わりました。最終的にはマネジングディレクターとして企業変革や戦略立案に従事した後に、再び転職を決意するに至りました。

ーキャリア選択の軸に、「日本経済や企業を元気にしたい」という思いを持っていらっしゃると聞きました。

はい。新卒入社の時から「日本経済や企業を元気にしたい」という思いがあり、この思いは今も変わらず持っています。

私が新卒の時代は「就職氷河期」と呼ばれる時代で、その後も「失われた30年」といわれるほど日本経済に元気がない状態が続いています。実際にバブルが崩壊して以降、社会から元気がなくなっていく実感もありました。

一方で、私の両親の世代は戦後急速に日本の産業が発展した時代で「日本全体で元気になっていこう」という一体感があったようです。実際に私の父も長く製造業に携わっていて、少なからずそれが今の考え方に影響しているかもしれません。ここまで日本を発展させてきた人々の意志を未来につなぎ、今、はたらき盛りの我々世代も頑張らなければならない、と思っています。

ーコンサルティング企業を退職後、どのようなキャリアへ進んだのでしょうか?

外部から企業にアドバイスをするコンサル業界に長くいたので、今度は事業会社で実際に手を動かして事業成長に貢献したいと思うようになりました。せっかくなら自分の好きな事業に携わりたいと思い、エンターテインメント企業にジョインしました。まずは経営企画部のメンバーとして入社し、最終的には執行役員として経営戦略立案を担当しました。

その後、社会人になって以降持ち続けた「日本経済や企業を元気にしたい」という思いを実現するために、46歳でスタートアップに飛び込みました。

「はたらいて笑える人材」が増えれば、それが日本経済の活力に

ースタートアップ企業を経て、パーソルホールディングスへ入社されたのですね。入社の決め手となったできごとはありましたか?

はい。パーソルホールディングスは、大企業でありながら「このままではいけない」という危機感や「何かを変えなければならない」という勢い、エネルギーを感じたんです。それが『中期経営計画2026』のほか、当時面接官だった現在の上司であるCIO/CDOの柘植からも感じられました。

誠実さが伝わってきたのも、今考えると大きな決め手になったと思います。ポジティブなことはもちろんですが、過去の失敗を教訓に今どのように改善に取り組んでいるかなど、うやむやにせずに包み隠さず質問に対して回答してもらえた印象です。

ー「日本経済や企業を元気にする」という観点で、パーソルホールディングスの事業とつながっていると感じたことはありますか?

「はたらいて、笑おう。」のコンセプトメッセージがパーソルグループを超えて、はたらくすべての人材に広まれば、それが日本経済や企業の活力になると思います。

私はテクノロジーの活用は、パーソルグループが次のステージ向かうために最も重要だと考えています。一方で、テクノロジーだけで仕事は成立せず、パーソルグループがこれまで培ってきた人材という強みにテクノロジーの力がかけ合わさって初めてはたらいて、笑えると考えています。

パーソルグループは、人材業界を牽引する存在です。そういう立場でありながらも、試行錯誤してテクノロジー活用を推進し、人材とテクノロジーにおける良いバランスを率先して探している。この事実はほかの多くの企業を勇気づける姿勢ではないでしょうか。パーソルグループは、グローバルの売り上げが3割ほどあり(2024年8月時点)、グローバルな視点で大きな成功事例を生み出すことが、日本やグローバルに大きな影響を与えると信じています。

テクノロジー投資における経営層の舵取りをサポートするテクノロジー戦略企画室

ー現在所属しているグループテクノロジー推進本部、室長を務められているテクノロジー戦略企画室はそれぞれどのようなミッションを持つ部門でしょうか?

グループテクノロジー推進本部は、パーソルグループ全体のテクノロジー人材が活躍できる環境の整備を通じて、パーソルグループ全体のテクノロジー力を底上げすることを目指す組織です。

なかでも私が室長を務めるテクノロジー戦略企画室は、テクノロジー戦略全体の推進や企画実行のほか、CoE*の運営などを担当しており、パーソルグループの事業を成長させるミッションを持つ部門です。

* CoE(Center of Excellence):組織を横断して、パーソルグループの各事業でのテクノロジーの実装・活用を強化する組織。優秀なテクノロジー人材の採用やノウハウをパーソルホールディングスに集約して組成。

ーテクノロジー戦略企画室では、日々どのような業務を行っているのでしょうか?

グループテクノロジー戦略の企画立案と経営への提案、事業やテクノロジーキーマンとの未来の議論を通じた合意形成の推進、投資計画の策定やモニタリングなどをミッションとして進めています。

パーソルグループとしてテクノロジー活用を進めるためには、さまざまな面で投資が必要です。私たちの部門でいうと、優秀なテクノロジー人材を採用・育成する費用もそうですし、生成AIを導入するなど、インフラ整備にも投資が不可欠です。

2024年度の重要プロジェクトを教えてください。

『中期経営計画2026』のなかで、2024年度は2年目にあたります。今年度は、1年目に取り掛かった各プロジェクトの成果や進捗をモニタリングし、必要に応じて軌道修正や投資計画の見直しをしながら、テクノロジー活用による次の変革アジェンダの企画出しなどを行っています。

私たちが検討したことは経営層に報告し、会社として進むべき方向性を決めたり、合意形成したりするための参考データや根拠、指標として活用されるもので、大きな責任を伴う仕事です。

ー進行中のプロジェクトで、注力されている取り組みについて教えてください。

山ほど走っているプロジェクトのなかで、引き続き注力しているのがCoEに関する取り組みと、AIなどの先進テクノロジーの導入です。CoEは『中期経営計画2026』のなかでもコアな部分だからこそ、経営層からの期待値も高くなっています。また、人材サービス企業にとってAI活用のポテンシャルは大きいことから、グループ各社とともに成果を出す組織体制を構築するなど、しっかり成果が出るようにチューニングを行い、時には軌道修正を行うことも我々の役割です。

自組織、そして自らがよいサンプルとなり、日本経済を元気にするパワーの源泉になれたら

ーテクノロジー戦略企画室としての今後の目標があれば教えてください。

パーソルグループの事業は、基本的に求職者と企業の2方向にお客さまが存在します。より良いはたらき方、より生産性の高いはたらき方を求職者と企業へ提供する真ん中にいるのが我々なわけです。私たち自身が率先して生産性の高い仕事をすることが、グループ社員やお客さまに対する価値提供につながると考えています。

だからこそ、テクノロジー戦略企画室自体が率先して社内における「良い事例」「良いサンプル」になりたいですね。私たちが生成AIをフル活用できていたり、他部門やグループ各社とのコラボレーション方法が上手だったり、テクノロジー活用で良い成果が出せたりすれば、ほかの部門やグループ各社から「参考にしたい」と思ってもらえるのではないでしょうか。

各チームがそうであってほしい、と考えていますが、まずは私たち自身がキラキラ輝いていることがパーソルグループ内、ひいては求職者やほかの企業にも波及していくと信じています。そんな好循環の出発地点でいたいですね。

ー自組織が「良いサンプル」であるために、具体的に取り組んでいることはありますか?

テクノロジー戦略推進室で仕事をするうえで、大切にすべき価値観として、3つのバリューを制定しています。それが誠実に仕事と向き合い、成果にこだわる「Be Professional」、個を磨き、チームで成果を上げる「Unite and Stand」、顧客、技術、世界の変化に目を向けて、次の波を作る「Lead the Edge」の3つです。

これらのバリューは、チーム内の情報格差をなくして、チームとして同じベクトルで業務を遂行したい、という思いで作りました。指針があることで、メンバーが率直にアイデアを出し合い、自律的な動き方をするようになってきています。また、必要な規律は自ら設計することで、自発的な生産性の高いはたらき方を目指しています。

ー最後に、清水さんご自身の今後の目標を教えてください。

パーソルグループという大企業が持つ大きな力に、テクノロジーを活用した機動力の高い意思決定を掛け算で掛け合わせることで、不確かな中で、力強く進む推進力のある組織を作りたいと考えています。

また、自らが元気の源になり、「はたらいて、笑おう。」という素敵な価値を届けられる範囲を拡大していきたいです。そんな元気を持って大企業が進化していくことが、日本経済を元気にする源になっていくという思いとともに、日々の業務に邁進したいと思います。

取材・文=ファーストブリッジ 宮口佑香
(2024年8月時点の情報です。)

清水一成Kazushige Shimizu
パーソルホールディングス株式会社
グループテクノロジー推進本部
テクノロジー戦略企画室
室長
大手金融機関に新卒入社後、大手コンサルティング企業に17年在籍。主に製造流通事業を展開する企業の経営戦略立案を担当し、2018年に最上クラスのマネジングディレクターに就任。2019年よりゲームメーカーの経営企画部に転職後、スタートアップ企業も経験。2024年1月にパーソルホールディングスに入社し、テクノロジー投資計画策定、戦略立案を担当している。

―― 合わせて読みたい記事

ホールディングスという立ち位置だからこそ味わえる魅力。組織づくりでパーソルグループのテクノロジーを支える 

パーソルグループのテクノロジーの“近い未来”と“遠い未来”を描き、形にする

パーソルホールディングスCIO/CDOに聞く、データ・テクノロジー活用の推進にかける思い

【前編】パーソルホールディングスCIO/CDOに聞く、データ・テクノロジー活用の推進にかける思い

テクノロジー戦略に掲げる4つの挑戦――顧客と社員により良い“はたらく体験”を

【後編】テクノロジー戦略に掲げる4つの挑戦――顧客と社員によりよい“はたらく体験”を

ページの先頭へ