子育てしながらIT業界ではたらき続けたいあなたへ。両立を叶えたママ3人のリアル座談会

Profile

Hatsumi Katayama

パーソルホールディングス株式会社
グループAI・DX本部 
ビジネスITアーキテクト部
ファイナンスDX室
シニアコンサルタント

新卒でIT系企業に入社し、人事系アウトソーシング企業に転職。顧客向けシステムの導入や業務コンサルに従事する。マネジメント経験を経て、2024年、パーソルホールディングス入社。現在は財務会計領域の基幹システム刷新プロジェクトにてプロジェクトマネジャーを務める。6歳の男児を育てる母。

Ayano Yamashita

パーソルホールディングス株式会社
グループIT本部
IT企画部 サービス統括室
リードコンサルタント

新卒でインフラ系SIerに入社。2017年、パーソルホールディングスへ入社し、2度の産休・育休を経験する。現在はIT企画部門にて、グループ横断システム「KRaFT」の予算管理、契約管理に携わる。5歳の女児と2歳の男児を育てながら、時短フレックス勤務でリードコンサルタントとして活躍中。

Mai Nakamura

パーソルホールディングス株式会社
グループAI・DX本部
デジタル推進部 Tech SBU推進室
サブマネジャー

新卒でSIerに入社。外資系コンサルティング企業に転職し、社内システムのサポート部門を担当する。医療系企業にて人事領域のシステム設計を経験した後、2024年、パーソルホールディングスへ入社。グループ企業のシステム企画やプロジェクト推進を担当。2025年6月からサブマネジャーとしてチームをけん引しつつ、中学1年生の男児を育てる。

子どもを育てながらIT業界ではたらく難しさを感じていた3人の女性たち。キャリアをあきらめるのではなく、はたらき方を変える選択をして、パーソルホールディングスに入社しました。リモートワークを活用しながら、それぞれのキャリアを歩むグループAI・DX本部の片山と中村、グループIT本部の山下が、リアルな本音を語り合いました。

「終電で帰宅」「時短勤務でも残業」 女性IT人材が直面するキャリアの壁

まずはみなさんの自己紹介からお願いします。

片山

前職では人材系のアウトソーシング企業で、顧客のシステム導入をサポートする、業務コンサル的な仕事をしていました。パーソルホールディングスへ入社したのは2024年です。現在は財務会計領域の基幹システム刷新プロジェクトで、プロジェクトマネジャーを務めています。夫と6歳の息子と一緒に、都内で暮らしています。

中村

私はSIerからキャリアをスタートし、コンサルティング会社や医療系企業を経て、パーソルホールディングスが4社目になります。2024年に入社し、今年6月から、グループ企業のシステム企画やプロジェクト推進を担当する部署でサブマネジャーを務めています。夫と、中学1年生の息子の3人暮らしです。

山下

私も前職はSIerでした。2017年にパーソルホールディングスへ入社し、今年年長になった女の子と、2歳の男の子の産休・育休もこの会社で経験しました。現在は時短勤務で、グループを横断した社内向けITサービス「KRaFT」の予算管理や契約管理を担当しています。都心から少し離れた郊外で、夫と夫の母、子どもたちと一緒に暮らしています。夫の母に育児をサポートしてもらっていて、とても助かっています。

 

転職を考えた背景を教えていただけますか?

片山

前職では、コンサルチームの部長職を任されていました。顧客都合での深夜残業や早朝対応、地方出張もある役職だったので、子育てとの両立に限界を感じて。仕事はずっと続けたいと思っていたので、柔軟なはたらき方ができる会社に転職しようと思ったんです。

中村

私もSIer時代は、終電で帰宅するのが当たり前の生活でした。その後、医療系の事業会社で人事領域のシステム設計を担当しているとき、子どもが生まれました。育休後は1日6時間の時短勤務ではたらいていたのですが、実際には、時間通りに帰れることはほとんどなくて。

 

片山

わかります!時短勤務なのに、仕事が終わらなくて残業しなくちゃならないんですよね。

 

中村

そうなんです。労働時間が8時間を超えないと残業代も発生しないので、モヤモヤしました。さらに子どもが小学4年生になると、時短勤務も、学童保育も利用できなくなって。

山下

えっ、学童って、6年生まで預かってもらえるわけじゃないんですか?

中村

利用対象年齢はそうなんですが、実際には、定員の都合で低学年までの子どもが優先される地域も多いみたいです。うちの子も、高学年になると家でひとりで過ごす時間が多くなって。業務自体はやりがいがあったのですが、もう少しゆとりを持って子どもに接したいし、自分のスキルアップにも時間を使えるようにしたくて、転職活動を始めたんです。

山下

私も前職のSIerではたらいていた頃は、とにかく仕事をがんばっていました。若い頃に、経験を積んでスキルを身につけられたことは良かったと思います。ただ、社内には、仕事と育児を両立しているロールモデルが少なくて。周りの方も、育児中の女性にどう仕事を任せればいいのかわからず戸惑っているようでした。誰が悪いわけでもないのですが、SIerではたらきながら子育てするイメージが持てず、出産前に転職しようと思いました。会社としては私に新たなはたらき方を切り拓くことを期待していたようなのですが、正直そこまでがんばるのは難しいなって。

片山

それはプレッシャーですね。私も前職のとき、会社の採用ホームページに取り上げられ、上司から「(管理職を)降りないでほしい」と言われたことがあるので、共感します。

子育てしながら長くはたらける環境を求め、パーソルホールディングスへ

パーソルホールディングス入社の決め手は?

中村

面接で「子どもがいるので、中抜けすることがあると思います」と伝えたら、「もちろん大丈夫です!」と当たり前のように答えてもらえたんです。「それぞれの家庭の事情があるので、子育て中の方に限らず、家族の病院に付き添ったり、自分が病院に行くため中抜けしたりすることもよくありますよ」と。子どもがいることを引け目に感じなくていいんだ、と安心したことが入社の決め手になりました。

山下

私が入社した8年前、まだ育児中の女性は少なかったのですが、当時から「この会社なら柔軟なはたらき方ができそうだな」と感じられる制度や雰囲気がありましたね。事業会社ではたらきたいと思っていたし、私自身のスキルを生かせそうだったので入社を決めました。

片山

私の場合は、たまたま昔の部下がパーソルホールディングスにいて、紹介してもらったんです(笑)。前職では、エンジニアとして手を動かしていたわけではないので、実務の専門知識があるわけではないのですが、顧客対応やプロジェクトをリードする力を評価していただき、入社することになりました。ある程度裁量を持って仕事ができそうな点も魅力でしたね。

中村

片山さんは前職が人事系、今は財務系のお仕事だから、畑が違いますよね。

片山

そうですね。初めは、正直言ってミーティングで流れてくる言葉があまりよくわからなかったです。でも、「今、恥をかいておかないと後で困る」と思って周りの人に積極的に質問をしたら、親切に教えてもらえて(笑)。この年齢でも優しく教えてもらえる環境は、本当にありがたいです。

中村

私もそうでした。恥ずかしいくらい基本的な質問をしても、皆さん快く教えてくれますよね!

片山

私のように一度現場を離れて、最新の知識がない方でも、学ぶ姿勢があれば活躍のチャンスがある会社だと思います。

「ママだから」ではなく、誰もが当たり前にリモートワークを活用できる

実際に入社して、制度やカルチャー面で助かっていること、実現できたことはありますか?

片山

わが家では子どもが年少になったタイミングで、保育園から「幼児園」に転園したんです。興味の幅を広げたり、得意なことを見つけたりできる環境を積極的に我が子に与えたくて。今、通っているのは英語や運動などのカリキュラムが充実した私立の園で、朝9時から17時まで預かってくれます。前職では週4日出社していたので、送迎と通勤の時間を考えると、実働時間は9時半から16時まで。時間内に業務が終わらず、いつもソワソワしていましたね。

パーソルホールディングスに転職してからは、ほぼフルリモートなので、業務時間をコントロールしやすくなりました。朝7時頃、子どもが起きる前に、まずメールをチェックします。一度中抜けして、子どもを送り出したら本格的に仕事開始。夕方また中抜けをして子どもを迎えに行き、習い事に送り届けたあと、自宅に戻り1時間ほど作業することもあります。「この時間は中抜けするので、違う日時で打ち合わせさせてほしい」というようなことも気がねなく言えるので、とても精神的に楽になりました!

中村

うちの子は中学生になりましたが、まだまだ急なトラブルが絶えません。メガネが壊れたり、ケガをしてしまったり。PTAの活動で、日中に学校へ行かなければならないこともよくあります。そんなときにも、在宅勤務だと臨機応変な対応が可能です。今のワークスタイルをこの先も継続していけるという見通しが持てるからこそ、すごく安心できています!

山下

私は今、郊外にある夫の実家に住んでいるので、毎日都心のオフィスに出社するのが時間的に難しいんです。子どもを育てながら仕事を続けられているのは、リモートワークがあればこそだと思います。妊娠中、健診を受けるときも中抜けができたので、負担が少なかったのも有難かったですね!

山下さんは、パーソルホールディングス入社後に、二度の産休・育休を取得されていますね。

山下

そうなんです。そして、私が入社してからの8年間で、社内の雰囲気もかなり変わりましたよ。もともと柔軟なはたらき方ができる風土はあったのですが、コロナ禍や東京オリンピックを経験し、リモートワークを前提にした仕事の進め方を、みんなで作り上げてきた感覚があります。リモートワークでも、出社している人と同じように進捗や情報を共有できる仕組みがあるので、「最新の状況をキャッチアップできていないんじゃないか」と心配する必要もありません。「ママだから」と特別視されることもなく、みんなが当たり前にリモートワークを活用して仕事をしています。

片山

コロナ禍で大変なこともたくさんありましたが、子育て中のママだけでなく、みんながリモートワークを使えるようになったことはプラスの変化でしたよね!うちは夫もIT系なのですが、コロナ禍でリモートワークになったおかげで、子どもと関わる時間が増えましたよ。

片山

ただ制度があるだけでなく、実際にみんなが活用していて、よりはたらきやすい組織にしていこうという文化が根づいていることがパーソルホールディングスの強みだと思います。前職では、「20時から打ち合わせ」なんてこともよくあったのですが、今は「ミーティングは18時までに終わるようにしましょう」というチームのルールがあって、打ち合わせも勤務時間内に設定されることが多いです。

中村

業務連絡も、「20時以降は送らず翌日にしましょう」とルールとして明文化されていますよね。心理的負担が抑えられるので、みんなにとっていい仕組みだと思います。

仕事も子育てもあきらめない。女性IT人材のキャリアパス

一般的に、育児経験のある女性IT人材はまだ限られていて、ロールモデルも少ない印象です。皆さんは、ご自身のスキルアップや、将来のキャリアについてどう考えていますか?

中村

私はパーソルホールディングスに転職してから、スキルアップのための勉強に時間を割けるようになりました。AI活用スキルを身につけるため「生成AIパスポート」の資格をとり、現在はプロジェクトマネジメント関連の資格取得を目指して学んでいます。以前は通勤に充てていた時間や子どもが塾に行っている間など、スキマ時間でコツコツ進めています。

中村さんは、最近サブマネジャーに昇進されたそうですね。

中村

前職のはたらき方では、管理職を目指すのは難しかったと思います。でも、今は家庭の事情に配慮してもらえるという信頼感があるので、上司から打診があったとき、挑戦してみようと思いました。パーソルホールディングスの管理職は、組織をリードする「マネジメント」と、専門性を活かして価値を発揮する「エキスパート」、2つのキャリアコースに分かれているんです。自分でコースを選択し、途中で転換することもできます。

片山

私は現在、エキスパートコースを選択しています。まだ子どもに手がかかることと、入社して日が浅いので、まずはITや財務に関する知識を増やしたいと思っていて。子どもが手を離れたらどんなキャリアを歩むのか、上司と話し合いながら決めていきたいです。キャリアパスについても、家庭の状況や自分の希望によって柔軟に選べる点は魅力ですね。

山下

私も子どもが小さいので、しばらくは今のはたらき方を続けたいです。パーソルホールディングスでは、下の子が中学校に入学するまで時短勤務制度を利用できるので、安心感がありますよね。今度、新卒からパーソルホールディングスではたらいているメンバー2人が、それぞれ産休と育休を取得するんです。後輩たちと一緒に、今よりもっとはたらきやすい組織を作っていくのがすごく楽しみですし、私にできることがあれば、どんどんサポートしていきたいと思っています。子育てをしながら仕事を続けたい女性IT人材の方に、「安心してチャレンジできる場所、ここにありますよ」と伝えたいですね。

取材・文=高橋三保子/撮影=西村法正
※所属組織および取材内容は2025年7月時点の情報です。
※略歴内の情報は2025年4月時点での内容です。

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