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現場と一体になって、よりよいはたらく環境づくりを

パーソルホールディングス株式会社 グループデジタル変革推進本部 ビジネスITアーキテクト部 部長 兼 ビジネスITアーキテクト部 ホールディングスBITA室 室長 木村勉

テクノロジードリブンの人材サービス企業を目指す、パーソルグループ。同じ志をもつテクノロジー人材が次々とジョインしています。 今回は、キャリア採用で入社した木村に、現在の仕事とパーソルホールディングスではたらく魅力について聞きました。

「ビジネスとITを接合する」、BITAの思想に惹かれたことが決め手に

―まずは、木村さんのこれまでの経歴からお聞かせください。

ファーストキャリアはSIerで、主に人事給与系システムについて、ご提案〜導入時のプロジェクトマネジメントに13年ほど携わりました。ここで官公庁や大規模な企業へのシステム導入を複数経験する中で、SIerではあまり経験できない超上流工程を社外常駐をきっかけに経験できたことで、超上流に携われる社内SEになりたいという思いが強くなり、2018年にパーソルホールディングスに転職しました。 

―なぜ「ひとつの会社の中で腰を据えたい」と感じるようになったのでしょうか? 

当時は、ユーザーに近いところでシステムの“あるべき”を考えて企画に落とし込む、社内SEに近い仕事をお客さま先で経験させていただいていました。そういった仕事におもしろさを感じていましたが、あくまで社外の人間であるために、意思決定には関われないことにもどかしさがあったのです。 

「本当にその会社にとって必要なものは何か」を考え、内部の状況もふまえてさまざまな情報や機会を取捨選択し、周囲とコミュニケーションをとりながら一歩一歩積み上げて意思決定に至る。その過程にまで踏み込んでいきたいという思いから、外部へ常駐するのではなく、ひとつの会社の中で腰を据えて業務にあたりたいと考えるようになりました。 

―転職先としてパーソルホールディングスを選んだのはなぜですか? 

大きな決め手となったのは、社内SEのような立場からビジネスアナリシスに携われる場を探している中で、パーソルホールディングスの求人の中に「BITA(※1)」というキーワードを見つけました。そこに書いてあった「ビジネスとITを接合する」という思想に惹かれたんです。 

また、それまで人材系のシステムに関わってきた経験から「はたらいて、笑おう。」というビジョンに共感できたこと、パーソルホールディングスが実験的に新しいことにトライし、その結果をふまえてよりよいものをグループ各社に展開していくという風土に魅力を感じたことも、決断の後押しになりました。 

※1 BITA (Business IT Architect):「ITとビジネス両方の知識を持ちながら、IT施策を推進する」という思想。2012年に旧インテリジェンスで新設部門「BITA」が立ち上げられた。 

―入社後は、どのようなご経験をされてきたのですか?

入社当初は、人事給与システムを扱っていた経験を活かして主にパーソルグループの人事・総務領域における企画を担当し、バックオフィス業務の仕組みの整備をはじめさまざまなプロジェクトに携わりました。 

その後、採用やプロジェクトの進行管理などに注力して所属組織の体制強化を実施。やがて当初私が携わっていた人事領域についてメンバーへの権限委譲を進めながら、私自身は財務領域におけるBPRの企画に携わるなど、徐々に経験の幅を広げてきました。

パーソルホールディングス株式会社 グループデジタル変革推進本部 ビジネスITアーキテクト部 部長 兼 ビジネスITアーキテクト部 ホールディングスBITA室 室長 木村勉

“ダイナミックな変革の時期”だからこその醍醐味とおもしろさがある 

―木村さんの現在の役割について教えてください。 

朝比奈が本部長を務めるグループデジタル変革推進本部の中で、人事や財務、総務、広報といったパーソルグループ全体で共通している業務に対応するためのシステム企画や運用を一貫して担う、ビジネスITアーキテクト部の部長を務めています。

―組織としてどのようなミッションを掲げているのでしょうか。 

グループ中期経営計画2026のテクノロジー戦略として掲げる4つのテーマのうち、私たちの部署は「2、環境のデジタル化の推進」の一翼を担っています。 

パーソルホールディングステクノロジー推進の領域の説明図

このテーマを達成するために、ビジネスITアーキテクト部では「DXですべての人のはたらく体験を向上させる」というパーパスのもと、「グループ共通業務のデジタル化推進を通した不便の解消とデータ利活用の推進」を行うことをミッションとして定めています。 

現状のグループ共通システムには、「使いづらい」「長く使い続ける中で業務の実態と離れてしまった」「まもなくシステムのEOSLを迎える」などさまざまな課題があります。システム刷新によってこれらの課題を解決することで、早期に従業員体験や生産性の向上を実現することが必要だと考えています。 

―どのような体制でグループ共通システムの刷新を進めていくのですか? 

4つの室に分かれ、それぞれ以下のような基幹システムを中心に企画、開発や運用を進めていきます。 

  • HR-BITA室:人材情報システム、タレントマネジメントシステム 
  • ファイナンスBITA室:財務会計システム、管理会計システム 
  • セールス&マーケBITA室:営業支援ツール、顧客情報管理システム 
  • ホールディングスBITA室:ガバナンス、監査、広報など 

「ホールディングスBITA室」では、他3領域には当てはまらない、業務効率化に向けた小規模かつクイックなシステム導入全般を幅広く管轄しています。 

これらの室はまさに、中計にある「2、 環境のデジタル化の推進」の実現を担っていると言えるため、それぞれのプロジェクトを着実かつスピーディーに推進していく必要があると捉えています。 

―重要な役割を担う部署のマネジメントを行うにあたり、大切にされていることを教えてください。 

まずは、一つひとつのプロジェクトで選ぶ手段が、最終ゴールとなる各コーポレートシステムの戦略とずれてしまわないよう、俯瞰的な視点を持つことです。定期的に戦略を振り返ることに加え、各室のマネージャーに権限委譲して、私自身は各室が取り組むプロジェクトと適度に距離をとることを意識しています。 

もう一つは、目的思考であることです。現場の方から「こんなことがやりたい」とお話をいただいた際に、その手段にとらわれず、「なぜそれをやる必要があるのか」「何を達成したいのか」「そもそも今の課題が生じている根本原因は何か」をしっかりと追求できるようにありたいなと。そして、そういった背景にあるストーリーとソリューションが合っているのかを見極めたいと思っています。 

目的が押さえられていなければ、完成したシステムが使われない状態になってしまいかねませんから。無駄な投資を生まないためにも、特にこだわっていきたいところです。 

―現在の役割を担う上での、醍醐味やおもしろさを教えてください。 

パーソルグループ全体として「テクノロジーを武器にする」ことを目指すダイナミックな変革の時期を迎えている今、非常に大きな規模のプロジェクトをさまざま並行して進めていけることは、なかなかない経験であり、責任とおもしろさを感じています。 

また目的思考でありたいとお話ししましたが、そのために受け身にならず、現場の方々と議論しながら一体となってソリューションの見極めや導入を進めていくことには、システムの開発・運用に最初から最後まで携われるという意味でのおもしろさがあると思います。 

―業務でのモチベーションを維持するために、日頃から取り入れているリフレッシュ法があれば教えてください。 

登山が趣味なので、単独もしくは子供と一緒に山に行くことがあります。 

普段見られない風景や自然と触れ合うのはよいリフレッシュになりますし、登山に行くための準備や登山計画を練ることはもちろん、行く先々で発生するトラブルを解決しながら頂上を目指すということに楽しさを感じつつ、休日を過ごすことが多いですね。

パーソルホールディングス株式会社 グループデジタル変革推進本部 ビジネスITアーキテクト部 部長 兼 ビジネスITアーキテクト部 ホールディングスBITA室 室長 木村勉

仕事やキャリアに対する“意思”を実現するチャンスが豊富にある環境

――これからどのようなことに取り組んでいきたいか、今後の展望を教えてください。 

今は現場の方々からいただくご相談がプロジェクトの起点となることが多いですが、今後は私たちが現場の業務をしっかりと把握して種を見つけ、「こう改善すべきだ」「このソリューションがよい」と提案する、発信型の業務改革やBPRにしていきたいと思っています。そのためにも、ビジネスアナリシスのスキルを持った人材の育成や採用に力を入れて、組織拡大を図っていきたいところです。 

またグループデジタル変革推進本部の役割には、グループ共通システムの開発・運用だけでなく「データ利活用」の推進も含まれます。このテーマについても、仕掛けとそのための組織づくりを行い、提案型で取り組みを進めて拡大していければと思います。 

こうした取り組みを通して生産性やはたらきやすさの向上を追求し続け、他社に先駆けて「こんな新しいことに挑戦しています」「こんな成果が出ました」と胸を張って言えるような状態を目指していきたいですね。

――木村さん個人として描いているキャリアイメージや、今後チャレンジしたいことはいかがですか? 

私は“影の立役者”のような立場であることが好きなので、よりよいはたらく環境をつくることで皆さんに満足していただけるよう、裏側から支えていきたいなと思っています。そしてパーソルホールディングスとしてグループ各社を支えられる範囲を、どんどん増やしていければ嬉しいです。 

――パーソルグループではたらく魅力をどこに感じていますか?   

パーソルグループは、一人ひとりの「この先こんなことを実現したい」「こんなキャリアを歩んでいきたい」という思いを大切にし、応援する会社です。仕事に対する意思を持っていれば、その思いを実現できるチャンスが豊富にあることが魅力だと思います。 

取材=伊藤秋廣(エーアイプロダクション)/文=永田遥奈/撮影=合同会社ヒトグラム
(2023年9月時点の情報です。)

パーソルホールディングス株式会社 グループデジタル変革推進本部 ビジネスITアーキテクト部 部長 兼 ビジネスITアーキテクト部 ホールディングスBITA室 室長 木村勉
木村勉 ben kimura
パーソルホールディングス株式会社
グループデジタル変革推進本部 ビジネスITアーキテクト部 部長 兼
ビジネスITアーキテクト部 ホールディングスBITA室 室長
2005年NTTコムウェア株式会社へ新卒入社し、人事給与システムの企画・導入を担当。ビジネスアナリストやプロジェクトマネージャーの役割を担った後に、2018年にパーソルホールディングス株式会社に入社。人事、財務系システムの企画・導入に従事し、2023年より現職。人事、財務、営業などのグループ共通業務のシステム企画・導入およびデータ利活用施策を推進中。

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