人とデータをつないで、よりよいはたらき方を目指す
テクノロジードリブンの人材サービス企業を目指す、パーソルグループ。同じ志をもつテクノロジー人材が次々とジョインしています。
今回登場するのは、パーソルグループのデータ利活用を推し進める畑山。「人とデータをつなぐことでよりよいはたらき方が可能になる」と信じる彼女が大切にしている感覚と、今後目指している方向を聞きました。
決め手は「目指す先が同じ」
―まず、これまでの経歴を聞かせてください。
キャリアのスタートは、プログラマ、SEでした。しかし当時在籍していたSIerでは、経験を積みPL・PMなどマネジメント業務が増えていくにつれて、結婚や出産などのライフイベントの際にはたらき続けることが難しかったため、企業内保育園があるという理由で人材系の会社へ転職しました。
その後コンサル会社を経て、2022年にパーソルグループに入社しました。
―なぜ、転職先にパーソルホールディングスを選んだのですか?
「パーソルグループは、自身の目指す先が同じではないか」と感じたことです。
以前、人材系の会社に勤めていたときから私が目指していたのは、「社員の”はたらく”を変えたい。人がシステムに合わせるのではなく、人が主体となり、一人ひとりが自由に行動できるようにしたい。」ということでした。
―「社員の“はたらく”を変えたい」と思われたきっかけがあったのでしょうか?
前職では、私の周囲で子育てや介護をしながらはたらいている方々が、毎日必ず決まった時間に業務をやらなければならないことに大変苦労されていました。
さらに、他の部門やグループ各社でも、同じような問題が起きていました。
自分の強みである技術スキルを活かして、グループ全体でデータをつなげ、業務プロセスを統合することで、定型業務から解放できるようにして、仲間の”はたらく”を変えていきたいと思ったのがきっかけです。
「目標に向かって進めている」と感じられることが大切
―現在のお仕事について、具体的に教えてください。
主に3つの業務を担当しています。
1つ目はパーソルホールディングスのデータ戦略です。
社内データ活用のよりどころとなるデータ方針・ルール策定や、グループ全体としてのデータ統合・データ基盤を包含したエンタープライズアーキテクチャやデータマネジメント体制策定などを行っています。
2つ目は、データを中心に、グループ各社の事業や業務を支援する仕事です。
各社にとって事業成長できるためのデータ活用とは何か、を各社担当者とともに検討・計画策定し、具体化して実際にデータ活用をともに推進し実行していく仕事です。
3つ目は、グループ全体からみたデータ標準化の仕組みづくりです。
パーソルホールディングスには、人事情報や営業情報、財務情報を中心に、グループ経営として重要なデータが存在します。これらのデータは、グループ共通・業務共通・個社内共通など、それぞれのデータ活用において共通コードが含まれます。これらのコードを標準化することで、よりセキュアかつ安心してホールディングスや各社がデータ活用できます。このデータ標準化を行う仕組みと指針を策定しています。
―現在の仕事のおもしろさを教えてください。
私個人としては、最終的に自身の目指す目標に向かって、前進できていると感じられることです。
本当の意味では、はたらく人の働き方が変わったことが実感できた時に、はじめておもしろいと感じると思います。
データという観点では、グループ全体に対して、データ活用を進めていけるというのはおもしろさだと考えています。
グループ全体で見ると、組織・システム・データにある程度の規模があるため、この規模を本当に変えられた際の達成感はとても大きいと思います。ただ、ホールディングスは各事業を行う個社とは異なるため、すぐに成果が得られるわけではないため直接成果を実感できることは少ないです。
そのため、ぶれない大きな目標を持ちながら計画にブレイクダウンし、小さな成果を積み重ねることで、自身が成果を実感できるような状態をつくり、最終的な大きな成果につなげていくことが大切だと感じています。
―パーソルグループは「テクノロジードリブンの人材サービス企業」を目指しています。今後、デジタル技術と人材サービス業とはどういった関係になると考えていますか?
「人材サービス企業」であり続けるために、テクノロジーは必要不可欠だと考えています。
私は、今後、はたらき方や人材がもっと自由に選べるようになっていく世の中になればいいなと思っています。
パーソルグループの強みである、各個社が提供している多様な事業やサービスを、グループシナジーを活かして、一人ひとりのキャリアストーリーに寄り添える仕組みをつくっていけたらと思っています。
パーソルグループは、これまでに積み上げた実績を多くのお客さまにご評価いただいていますが、これからも「人材サービス企業」であり続けるためには、テクノロジーはますます大切になってくるでしょう。
はたらいて悩み、立ち止まってしまう方をサポートしたい
―描いている今後のキャリアイメージを教えてください。
「データ活用ではたらき方を変える」を目標にはたらいてきましたが、実は今、ITではない側面からの取り組みにもチャレンジしています。以前から、個人的にキャリアに関する相談を受ける機会が多かったので、キャリアコンサルティングの勉強を始めました。
パーソルグループは業務特性上、キャリアコンサルタントの資格を保有している方も多いので、グループ内にキャリアコンサルタントのサークルがあります。日々の勉強やサークル内で飛び交ういろいろな情報から、刺激を受けているところです。資格取得の際には筆記だけではなく実技もあり、準備はかなり大変だと聞きました。でも、今の私にとって、違う経験を持った人とのコミュニケーションや勉強内容はとても新鮮で、楽しいです。
―パーソルグループではたらく魅力をどこに感じていますか?
多様なはたらき方を受け入れている点に魅力を感じます。ワークライフバランスを重視していますし、複業も認められています。私だけでなくほかの社員も、1つの分野だけでなくいろいろなことに挑戦してバランスをとっていきたいと考えているのではないでしょうか。
仕事に限らず、家族やコミュニティ、趣味・余暇の充実や将来の自分に対する投資など、人それぞれに人生があります。そんな多様なはたらき方を柔軟に受け入れられる点が、パーソルホールディングス、ひいてはパーソルグループの魅力です。
取材・文=ファーストブリッジ 宮本智美
(2023年7月時点の情報です。)
- 畑山公美子Kumiko Hatayama
- パ―ソルホールディングス株式会社
グループデジタル変革推進本部 DX企画部
データマネジメント室 室長 兼
グループテクノロジー推進本部 テクノロジー横断部
DX横断室
シニアコンサルタント - SIer、総合人材サービスの社内システム部門、外資コンサルティングファームでキャリアを積んだ後、2022年、パーソルホールディングスに入社。データマネジメント担当として、グループ横断のデータ活用推進を行っている。
現在、10歳の男の子の母。また自身のキャリア横展開に取り組んでおり、多様な「はたらく」の実践へ奮闘中。