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「動き続けて、仕掛け続ける」組織づくり。チームの力を結集し、人事システムの BPR の加速を

「動き続けて、仕掛け続ける」組織づくり。チームの力を結集し、人事システムの BPR の加速をテクノロジードリブンの人材サービス企業を目指す、パーソルグループ。同じ志をもつテクノロジー人材が次々とジョインしています。今回は、経験者採用で入社した木下に、現在の仕事とパーソルホールディングスではたらく魅力について聞きました。

20 年以上、一貫して IT の道を経験

ーまず、木下さんのこれまでのご経験を教えてください。

複数の会社を経験しているものの一貫して IT 畑にいまして、20 数年が経ちました。大学を卒業して新卒でSIer に入社し、プログラマーからキャリアをスタート。システムエンジニアを経て、プロジェクトリーダーを経験するといったいわゆる IT 系の「王道のキャリア」を歩んできましたね。

これまでに航空会社のシステム関係のプロジェクトなど、大きなシステムリプレイス案件を複数経験したのち、最上流工程に携わりたいという思いから事業会社の情報システム部門でシステム企画や BPR*を担当しました。実は、この流れで一度パーソルキャリアに入社しているんです。

このように、システム導入や業務プロセスなど IT の専門知識を強みとして育てながら、チームビルディングにも深く携わってきました。国内のみならず中国やフランス、インドの人材なども束ねるグローバルなチームマネジメントも経験しています。

*BPR(ビジネスプロセス・リエンジニアリング):既存の組織や制度を抜本的に見直し、業務プロセスの視点でフローや情報システムなどをデザインし直すこと

IT への「攻め」の姿勢に魅力を感じ、パーソルホールディングスへ

ーパーソルホールディングスには、2024 年 2 月に入社されたのですね。

はい、前職含めて最上流工程を幅広く経験できた実感がありました。そんなときに COVID-19 の時代が来て、IT への投資に消極的な姿勢でした。このような守りの姿勢に違和感を覚え、転職を検討するようになりました。

ーそのなかで、なぜパーソルホールディングスが目に留まったのでしょうか?

攻めの IT 投資が印象的だったためです。というのも、パーソルホールディングスは『中期経営計画 2026』において経営の方向性に「テクノロジードリブンの人材サービス企業」を謳っています。今までの仕組みをより良く、生産性を高くするために IT テクノロジーを活用していくんだという前向きな姿勢が感じられたのが決め手になりました。
その後、採用面接で話を聞くなかで社内人材もテクノロジー活用に本気で取り組んでいると実感できたのも、入社を後押ししましたね。

また、以前にはグループ会社であるパーソルキャリアの BITA*組織に在籍していたこともあり、当時よりパーソルグループにはポジティブなイメージがありました。はたらく方々がイキイキとしていて、魅力的で大好きであったことも理由の一つとなります。

*BITA:Business IT Architect の略称。ビジネスを理解し、IT 知識を持ち、IT 施策を推進する組織として 2012 年に設置された

テクノロジー活用で人事システムを BPR、事業成長に貢献

ー木下さんが室長を務めるビジネス IT アーキテクト部 HR-BITA 室は、どのような役割を持つ部門ですか?

ビジネス IT アーキテクト部は、パーソルグループで利用する共通システムを管理する部門です。部に期待されている役割としては、生産性の高いシステム導入や、システムに頼らずにアナログな業務をしている業務プロセスの DX推進です。

なかでも HR-BITA 室は、人事関連システムを担当しています。大きく分けて 2 つの役割がありまして、一つは現在導入されているシステムの運用保守。もう一つは、現状課題がある業務プロセスを BPR していく役割があります。

ーHR-BITA 室は 2024 年度はどのような取り組みを行っていく予定なのでしょうか?

やはり BPR 関連です。具体的に改革しようとしているのは、人事発令に関わる業務プロセスの改善です。期中に評価が上がって昇給・昇格する際の手続き、退職・中途入社の手続きなどは、まだ手動で計算したり手加工で行っていたりする業務が複数あります。IT 資産を活用してここをオートメーション化し、業務改善するのが 2024 年の重要ミッションです。

ーミッション達成に向かって、木下さん自身が日々取り組んでいることを教えてください。

私たちが担っているのは、業務プロセスを整理し本質的な課題を見出して、テクノロジーの力を活用しながらパーソルグループの事業成長に貢献することだと考えています。だからこそ、誰かに丸投げするのではなく、自ら推進していく意識が欠かせません。室のメンバーには、あらゆる業務を自分ごと化しながら、主体的にソリューションを提案できるようなチームを目指していることを伝え、協力してもらっています。

「動き続けて、仕掛け続ける」チームづくりに注力

ー各プロジェクトを推進するのはもちろんですが、HR-BITA 室全員の意識改革やチームづくりに注力しているということですね。

現状ではそこに力を入れています。「動き続けて、仕掛け続けよう」という言葉を HR-BITA 室のミッションに掲げていまして。その下に 3 つのキーワードを設定しています。それが先ほどの「ジブンごと化」、そして「Giverspecialty」、「Co-Creation(共創)」です。これらの言葉をもとに組織でプロジェクトを推進して、しっかりシステムをローンチさせていこうと伝えています。

ーミッションや 3 つのキーワードに込められた思いをお聞きしたいです。

HR-BITA 室は私を含め 8 名のチームですが、年齢はもちろんパーソルホールディングス歴も、IT 歴も、そして人材サービスに携わった歴もバラバラです。私のようにもともと SIer 出身、IT 畑でキャリアを重ねてきた人材もいれば、IT は初心者ですが、人事業界のプロフェッショナルといった経歴を持つメンバーもいます。異なる領域に専門性を持つメンバーが揃っているからこそ、それぞれがよりスキルを発揮できれば、ものすごい成果が生み出せるのではないか、と感じていまして。

これを実現するためには、やはり「ジブンごと化」しないとモチベーションが上がりませんし、それぞれ持っている専門性をしっかりと提供していく、すなわち「Giver specialty」 を発揮することではじめて成果が出ます。

それにはもちろんパーソルホールディングスのほかの部門と手を組んでともに未来を創っていく、「Co-Creation(共創)」が欠かせません。これら 3 つをベースに、「動き続けて、仕掛け続けられる」組織に成長したい、という思いを込めています。

ーどのようにチーム全体を巻き込んでいるのか、秘訣を教えてください。

私自身入社して間もないので、突然やって来て色々言い始めて…と思われていたかもしれませんが(笑)、良いチームを作って成果を存分に発揮するために、取り組んでいることが 2 つあります。

1 つ目は、ルール化です。私たちが日々業務を遂行するうえで、問い合わせ対応や作業依頼など、細かいものがたくさんあります。そこで、例えば「●日以内に対応する」や「どのように対応する」などとそれぞれでルールを明確化するようにしています。また、個人の役割も明確化し、一人ひとりに明確な責務を持ってもらうようにしました。各自が担当業務を「ジブンごと化」し、チーム全体でポジティブな成果が生み出せる体制づくりに取り組んでいるところで
す。

もう一つはお互いを知ることです。メインで行っているのはメンバーとの 1on1 ですが、ほかにも月に一度全員がそろってコミュニケーションをとる場を企画していますね。私がメンバーを知るだけでなく、メンバーにも私のことを知ってもらい、さらにメンバー同士も密に会話してもらい、まずはなんでもいいあえる関係性を築きたいです。将来的には、阿吽の呼吸で全員が同じ方向を見て進めるようになるまで育てていきたいと思っています。

潜在課題を見いだし、自ら提案できる組織へと成長させたい

ー木下さんの今後の目標を教えてください。

個人的には、生成 AI を含めて最新の IT 技術への知見は常に更新しつつ、これまでの経験と組み合わせてパーソルホールディングスの事業成長に貢献したいですね。また、近年パーソルホールディングスはグローバル展開も積極的に行っているので、グローバル視点でのテクノロジー活用にも挑戦したいです。

HR-BITA 室としては、IT 資産を活用した業務プロセス改善に引き続き挑戦しますが、そこで終わりにしたくはないと思っています。BPR プロジェクトを通じてパーソルホールディングスの基幹システムにまつわる業務フローが明るみに出るはずです。

今は、顕在化した課題にアプローチしていますが、まだ見えていない潜在課題を私たち自身で見つけ出して、解決策を提案できる組織でありたいと思います。「動き続けて仕掛け続ける」組織へと成長するために、室のメンバーにはたくさん失敗を経験しながら成長してほしいですね。

ー最後に、パーソルホールディングスではたらく魅力を教えてください。

一緒にはたらく人材がユニークで、おもしろいところではないでしょうか。先ほど HR-BITA 室の話をしましたが、それだけでも、さまざまなキャリアを積み重ねた人材がいることがお分かりいただけたと思います。

個々で専門性を磨き上げてきた人材が、今まさに一つの組織、そして企業になろうとしているのがパーソルホールディングスのフェーズです。個々が持つまったく違うストロングポイントがかけ合わさったときには、とんでもないアウトプットが出てくるのではいでしょうか。

取材・文=ファーストブリッジ 宮口佑香
(2024 年 6 月時点の情報です。)

木下雄紀Yuki Kinoshita
パーソルホールディングス株式会社
グループデジタル変革推進本部
ビジネス IT アーキテクト部 HR-BITA 室
室長
新卒で SIer に入社。プログラマーからシステムエンジニア、プロジェクトリーダーを幅広く経験。その後パーソルキャリアや大手航空会社などで、グローバル規模でのシステム企画や大型システムのリプレイスなどを複数経験し、延べ20 年以上 IT 一筋のプロフェッショナル。2024 年 2 月にパーソルホールディングスに入社し、現在は人事関連システムの運用・保守、BPR を担うビジネス IT アーキテクト部 HR-BITA 室の室長を担う。

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