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自社でテクノロジーを活用し展開する、技術革新をもたらす側に立ちたい 

テクノロジードリブンの人材サービス企業を目指す、パーソルグループ。同じ志をもつテクノロジー人材が次々とジョインしています。 今回は、経験者採用で入社した上田に、現在の仕事とパーソルホールディングスではたらく魅力について聞きました。 

IT業界へキャリアチェンジしたきっかけは、「技術革新をもたらす側に立ちたい」という思い 

―まずは、上田さんのこれまでの経歴から聞かせてください。 

製造系企業の作業員や国内通信キャリアの店舗運営、営業職など、いわゆる現場の仕事を10年ほど経験した後、ITの人材アウトソーシング企業へ入社し、IT業界にキャリアチェンジしました。さまざまなクライアント企業様のもとに保守ベンダとして常駐しながら、まずは運用保守、その後構築、設計と徐々に経験の幅を広げていきました。 

4年ほどそこで経験を積んだ後にITコンサルサルタントに転身し、よりユーザー企業様に近い立場からITサービスマネジメント領域におけるコンサルティングを行ってきたほか、新規ソリューションの企画・開発やセミナーの企画・運営・講師などを経験した後、パーソルホールディングスへ転職しました。 

―IT業界へのキャリアチェンジを考えられたのはなぜですか? 

製造系企業では、テレビがブラウン管から液晶へと劇的に移行する時代を目の当たりにしました。主軸であったブラウン管部品の製品に依存していたために次世代を担う製品を生み出すことができず、製造ラインは日に日に縮小、そして製造部は廃止されました。国内通信キャリアの店舗経験では、POSレジ導入によってレジ打ちスキルが無価値に転じてしまったり、iPhoneの登場によりニッチな製品の販売スキルが全く通用しなくなる……そんな状況も目の当たりにしてきました。これらはすべてテクノロジーの進化であり、そこから、“変化に対応できなければ個人も組織も淘汰されてしまう”という厳しい現実を知ったんです。 

そうした変化、テクノロジーの進化に抗うのではなく、また導入されたそれらをただ受け止めるのではなく、早い段階でそれらを自社に展開してうまく活用する、技術革新をもたらす側に立ちたいという思いでIT業界へのキャリアチェンジに挑戦しました。 

―前職からのキャリアチェンジを考え、またその転職先としてパーソルホールディングスを選択されたのはなぜですか?  

コンサルティングを手がける中で、“提案や構築をしてお渡しして終わり”ではなく、事業会社の中で自社にテクノロジーを展開し、活用する仕事がしたかったのだと思い直したことが転職活動を始めたきっかけです。 

当時利用していた転職支援サービス「doda」のキャリアアドバイザーとの対話の中でパーソルホールディングスのことを知り、社会課題の解決に向けてはたらく環境を大きく変えていくことをミッションとして掲げる点に魅力を感じたのをよく覚えています。転職活動を通じて自身がキャリアについて深く考えていたこともあり、ホールディングスという立場上間接的ではあるものの、キャリア構築という領域に関わることでやりがいや面白みが得られるのではと直感的に感じ、入社を決めました。 

―入社後は、どのようなご経験をされてきたのですか? 

入社当初は、PCや拠点ネットワークなどのサービスマネージャとして、業務用PCのWindowsOSバージョンアップやPCログ監査システム導入、Web会議ツール導入、拠点回線設備の入れ替え、サービスデスク業務統合などのプロジェクトを多数担当しました。その後はグループのサービスの品質管理を考える部署において、アジャイルパイロットチームの立ち上げとともに、ITサービスマネジメントプラットフォーム「KRaFT」の企画・開発・運営などにも携わっています。 

 

まずは自分たちの会社で、「はたらいて、笑おう。」を実現する 

―上田さんの現在の役割について教えてください。 

現在はデジタルEX推進室という組織で、グループ共通のデジタル環境における従業員体験(EX)の良化に向け、施策の企画や社内プロダクト開発を推進する役割を担っています。 

―デジタルEX推進室誕生の背景には、上田さんが個人的に取り組まれてきた活動の存在があると伺っています。この活動とEX推進室誕生の経緯について教えていただけますか。 

先にお話しした“変化”に対する危機感から、さまざまな情報に触れて変化をキャッチすること、キャッチした変化に追いつこうと取り組むことが私のライフワークになっていて。7年ほど前からAIについての情報にも触れてきていました。 

そうした中、今回「ChatGPT」が出てきたときに、これは一時的なトレンドではなく、もはやインフラの変化をもたらすだけのテクノロジーになっているなと。最優先でこのテクノロジーに食らいつかなければ確実に淘汰されてしまう、と感じたのです。 

そこから「社内で使える安全なChatGPT」をコンセプトに個人開発を行ったり、言語モデルの動作原理や生成AIとの関わり方を自分の言葉で噛み砕いて説明する動画を配信したり、といった活動を始めました。 

この活動を進めながら「会社として取り組み、スピーディに環境の展開を進めるべきだ」と上長に直談判し、隣の部署で同じ思いを持って取り組んでいた方と一緒に動き始めたというのが、デジタルEX推進室誕生の経緯です。 

―改めて、このデジタルEX推進室のミッションについて詳しく教えてください。 

グループ中期経営計画2026のテクノロジー戦略として掲げる4つのテーマのうち、EXの良化に向けた「環境のデジタル化の推進」が、活動の軸となる部分です。 

つまり、はたらく環境をデジタル化することによって従業員の体験そのものを大きく変化させること、業務における“当たり前”をガラッと変えることが私たちのミッションだと捉えています。 

例えば、情報探索という業務においてシステム横断の検索ツールを導入することで、「このデータはあのシステムに登録・保存していたはず」と考えて検索対象となるシステムを選定する、という工程が不要になり、情報探索の体験が大きく変わるというイメージですね。 

このミッションは非常に抽象的なもので、何に取り組むにしても正解がある訳ではありません。EXをより良くするために、今考えられる正解を見つけていくことが私たちの仕事なのかなと感じています。 

―正解のない課題に取り組むにあたって、上田さんが大切にされていることを教えてください。 

ステークホルダーからいかに理解を得るかが重要になると思っています。目的のしっかりしているプロジェクトの場合は具体的な各論を説明するだけで伝わりますが、私たちの取り組むテーマにおいては、各論をいくら話しても実現性を感じていただくことは難しいものです。だからこそ、「こんな世界を実現したいんです」「だから今これに取り組みます」と抽象と具体を行き来すること、そして抽象化されたものにパッションをのせて伝えることを大切にしています。 

―現在の役割を担う上での醍醐味やおもしろさは、どのようなところにありますか?  

パーソルグループとして世の中に対して価値発揮し「はたらいて、笑おう。」を実現するために、まずは自分たちの会社で「はたらいて、笑おう。」を実現する。ここに、パーソルホールディングスならではの楽しみがあり、デジタルEX推進室の取り組みのやりがいがあると感じています。 

 

意思を持ってものづくりに携わる仲間と、パーソルグループではたらくことに喜びを感じられる環境を作りたい 

―組織としてチャレンジしていきたいこと、今後の展望を教えてください。 

生成AIに限らずさまざまなテクノロジーを活用し、従業員の皆さんにパーソルグループではたらくことに喜びを感じてもらえるようなものを、そして他企業に転職された方が悩んだときにまた戻ってきたくなるような環境を、作っていきたいと思っています。 

―その実現に向けて、どんな方と一緒にチャレンジしていきたいとお考えですか? 

正解が見えない取り組みだからこそ、企画したものをプロトタイプレベルでサクッと作ってスピード感を持って展開し、ユーザーのフィードバックをもとに改善を繰り返すことが重要になるはずです。こうしたアジリティを重視したスタイルを内製化によって実現できるよう、アプリケーション開発の経験があるエンジニアの方にぜひ参画していただきたいなと思っています。 

技術面はある程度キャッチアップが可能ですから、私たちのミッションや思いに賛同し、「なぜ今これを作るのか」「これを作ることで何を実現したいのか」と意思を持って一緒にものづくりに関わっていただける方を仲間に迎えられたら嬉しいですね。 

―上田さん個人として描いているキャリアイメージや、今後チャレンジしたいこととしてはいかがですか? 

自由に羽を伸ばしてさまざまなことを考えられる今の環境で、いかにメンバーが楽しくはたらけるかを意識してマネジャーとしての経験を積みながら、今後マネジメントの方向でキャリアを描くのか、より尖った分野で進んでいくのかを模索していければと思っています。 

取材=伊藤秋廣(エーアイプロダクション)/文=永田遥奈/撮影=古宮こうき
(2023年11月時点の情報です。)

上田大樹 Hiroki Ueda
パーソルホールディングス株式会社
グループIT本部 ワークスタイルインフラ部 デジタルEX推進室
室長
移動体通事業の店舗運営/営業7年、ITインフラエンジニア5年、ITサービスマネジメント領域のコンサルティング、セミナー講師3年などの経験を経て、パーソルホールディングスへ入社。入社後は、PC、拠点ネットワーク、TV・Web会議、電話等のサービスマネージャ業務に従事したのち、アジャイルパイロットチームとしてKRaFTサービスの企画、開発チームを立ち上げ。

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