データマネジメントの力で、パーソルキャリアをさらに一つ上のステージへ押し上げる
テクノロジードリブンの人材サービス企業を目指す、パーソルグループ。同じ志をもつテクノロジー人材が次々とジョインしています。今回は、経験者採用でパーソルキャリアに入社した井上に、現在の仕事とはたらく魅力について聞きました。
最新技術で課題解決をサポートするスペシャリスト集団
私が所属するデジタルテクノロジー統括部は、特定のサービスを開発するのではなく、各事業部が抱える課題の解決や新規開発のニーズを、最新技術で課題解決をサポートするスペシャリスト集団です。なかでもデジタルソリューション部は、法人顧客や、近年は自社の人事部門向けのデータマネジメント施策を担当しています。
一方、クライアントP&M本部は主に法人顧客の課題に向き合い、顧客起点でプロダクトやサービスの企画開発を行っている組織で、その下に位置し、私が兼務するインフラ企画グループが所属するデジタルソリューション統括部は、データマネジメントによる課題解決を専門とする組織です。
このふたつのグループは、開発対象や解決すべき課題が重なる部分が多く、私を含め大半のメンバーが兼任していることから、私が両グループのマネジメントを担当しています。
—具体的にどのようなプロジェクトを担当されているのですか?
現在は法人顧客に特化したデータ分析基盤の構築に取り組んでいます。
もともと法人顧客データは、個人のお客さまと同じデータ基盤上で管理・活用されていたのですが、多種多様なデータが同じ基盤上に混在していることから、必ずしも使い勝手がよくありませんでした。そこで2023年上期から、法人データの最適化を目指して新たなデータ基盤を構築する取り組みがはじまりました。2024年10月には、一部の主要な分析レポートが出力できるようになり事業部での活用が進んでいます。次期フェーズでは、より多角的に活用できるレポートを抽出できるデータ基盤を整えていく計画です。
—法人に特化したデータ分析基盤ができると、どんな効果が期待できるのでしょうか?
これまであまり整理されていなかったデータをデータマネジメント手法を取り入れて管理することで、データの出所を洗い出す手間が省け、アナリストの作業負荷が減り、分析スピードの向上、さらには分析コストの低減などの効果が期待できます。効率的なデータ分析環境が整うことによって、確度の高い施策が打てるようになれば、事業成長にも貢献するはずです。
EC業界から転身したのは、人材業界が抱える多様なデータに惹かれたから
—井上さんはこれまでどんなキャリアを歩んでこられたのでしょうか?ご経歴を聞かせください。
1998年に大学を卒業して最初に入社したのはSIerで、主に銀行合併に伴う人事システムの開発に7年ほど携わりました。その後、ECベンチャーのシステム管理者を3年間務めた後、2008年から10年間、大手ECサイトのプロマネとして、検索機能に関わるプロジェクトなどに携わっていました。パーソルキャリアに転職したのは2018年のことです。
—なぜ、パーソルキャリアを選んだのですか?
約10年も同じ業界にいたので、EC領域以外のデータが見たくなったというのが正直なところです。せっかく転職するなら、単に業界を変えるだけでなく、より複雑で多様なデータを扱ってみたいと思い注目したのが人材業界でした。
なかでもパーソルキャリアを選んだのは、業界内でも存在感があり、幅広い人材サービスを手がけているからです。これに加えて、当時私の転職をサポートしてくれていたパーソルキャリアのキャリアアドバイザーがとても親切な方で人の良い方が多く勤めている会社なのだろうと思い、パーソルキャリアを選びました。
—入社してみていかがでしたか?率直な感想を聞かせてください。
まず入ってびっくりしたのが、パーソルキャリアが抱えるデータの豊富さとデータ構成の複雑さでした。もちろんある程度は予想していましたし、望んで入社したのですが想像以上でしたね。社内事情に通じていなければ、どこにどんなデータがあるのか把握しづらいと感じたのを覚えています。
—入社後、どんなプロジェクトに携わりましたか?
入社後、まずはキャリアアドバイザーのカウンセリング内容をデータ化するプロジェクトに携わりながら、途中でPMからマネジャーになり、デジタルテクノロジー統括部のマネジメント体制を確立するためにいろいろと走り回っていました。私が入社した当時のデジタルテクノロジー統括部は、いまよりかなり小さな組織で、プロジェクトマネジメントや組織マネジメント体制があまり整っていなかったからです。
COVID-19を経て、マネジメント体制が整いはじめてからは、先ほど話に出た、法人顧客向けのデータ分析基盤の構築など、個別プロジェクトのマネジメントにも関わるようになりました。
—複雑で多様なデータを求めて転職してきたのに、組織体制づくりに何年も費やすのは不本意だったのでは?
私はどちらかというと任された仕事を頑張ってやり遂げようとするタイプなので、とくに不満はありませんでしたね。それに当時はマネジャー業務を優先的に求められていたということもあり、頑張って取り組んでいました。むしろそのお陰で、組織のコンディションや人材ビジネス全体像を理解するいい機会になったと思っています。また、部署には手を上げたらチャンスを与えてもらえる雰囲気もあったので、特に心配はしていませんでした。
多芸に秀でたメンバーが集う組織だからこそ、生まれるアイデアがある
—井上さんが仕事のやりがいを感じるポイントを教えてください。
パーソルキャリアには、優秀なエンジニアやアナリストが多数在籍しており、メンバーそれぞれの知識や経験の豊富さには目を見張るほどです。
普段、メンバーと会話しているだけで楽しいですし、何気ないやりとりから課題解決につながるヒントやアイデアが生まれることも。こうした優秀なメンバーと一緒に仕事ができることが、私にとって大きなやりがいですし、私がこの会社で仕事を続ける大きなモチベーションにもなっています。
—どんなメンバーがいるのですか?
SIerやWeb系の事業会社で開発やデータ分析に携わっていた経験者が中心ですが、珍しい経歴をもつメンバーもいます。たとえば、いま機械学習モデルの開発に携わっているエンジニアのひとりは、以前は気象予報士として活躍していました。また、鍼灸院を運営する会社で鍼灸師を勤めながら情シス部門を兼務した経験があるアナリストもいます。
一芸どころか二芸、三芸に秀でたメンバーがたくさん活躍しているんです。また最近は、経験者採用で活躍するメンバーに加え、入社1年目のメンバーも配属されるようになりました。少しずつですが女性メンバーも増えています。
—井上さんがご覧になっているふたつのグループの組織カルチャーを教えてください。
私の印象は、とても「大人な組織」ですね。もともと経験者が集まってできたチームだからだと思いますが、困っている人がいれば当然手を差し伸べるものの、ベタベタ慣れ合うような雰囲気はなくて、プロとしての仕事に忠実なメンバーが多いと感じます。
これから組織が大きくなれば、いまとは異なるカルチャーが育まれることになるかも知れませんが、高い専門性を誇るスペシャリスト集団である以上、こうしたカルチャーはある程度残るのではないかと思います。
活躍できるのは「やりたいことが明確」もしくは「自分で見つけられる」スペシャリスト
—求める人材についてはいかがでしょう?どんな方が必要ですか?
採用面接で必ず確認するようにしているのは、「何かやりたいことがあるかどうか」です。具体的には「常にデータに触れていたい」とか「特定の技術を深く掘り下げたい」といった明確な意志がある方は、ご自身にとって心地よい状態を維持するために「なんとか業務につなげよう」「成果を出そう」と努力する傾向があるからです。
実際、やりたいことに邁進した結果、想像以上の成果が出ることが少なくありません。前向きな意欲のある方を積極的に採用したいですが、もし現時点で具体的な目標がなかったとしても「やりたいことを自分で見つけられる人」であれば、活躍できるチャンスは大いにありますよ。
—今後の目標を教えてください。
データを使って何かがはっきりしたり、今まで気が付かなかったことがわかるようになったら面白いと思うので、膨大で複雑さを極めるパーソルキャリアのデータ環境を改善し、利活用を促進していきたいですね。全社規模で抜本的な改善ができれば、意志決定のスピードや精度が格段に向上するでしょうし、精緻なセキュリティ対策も可能になっていくでしょう。それは最終的に、より良いサービスをお客さまに届けることにつながります。
一人ではとてもやり切れませんが、いろいろな方と協力して、最後はデータを使って皆さんがハッピーになる環境を作りたいです。
—最後に読者にメッセージをお願いできますか?
パーソルキャリアは人材業界のなかでもとりわけ、はたらきやすい環境が整った会社のひとつだと思っています。女性エンジニアは着実に増えていますし、そもそも性別を問わず活躍できる環境なので、もしデータマネジメントやデータエンジニアリングに興味があるなら、ぜひ応募してもらいたいですね。私も女性マネジャーのひとりとして、できる限りサポートするつもりです。
- 井上テイ子 Teiko Inoue
- パーソルキャリア株式会社
テクノロジー本部 デジタルテクノロジー統括部
デジタルソリューション部 クライアントエンジニアグループ
クライアントP&M本部 デジタルソリューション統括部
データ企画部 インフラ企画グループ - SIerで開発エンジニアとして約7年従事した後、ECサイト2社に於いてプロジェクトマネジャーを10年程勤める。その後、2018年パーソルキャリア株式会社へ入社。 現在は、クライアントエンジニアグループとインフラ企画グループを兼任するマネジャーとして、組織マネジメントとプロジェクトマネジメントに尽力する。