求人票掲載スピード50%アップ!ITコンサルタントが語るパーソルキャリアではたらく魅力とは

今回は、経験者採用でパーソルキャリアに入社したITコンサルタントの江見に、現在の仕事とはたらく魅力について聞きました。「テクノロジードリブンの人材サービス企業」を目指すパーソルグループにおいて、ITを使って業務を変革させ、事業貢献することの現在地を詳しくご紹介します。

2024年12月にパーソルホールディングスが主催する勉強会に登壇した記事はこちら→ 【勉強会開催レポート】パーソルグループ各社のプロジェクトマネジャーが語る「プロジェクトマネジメントの極意」─変革を牽引するパートナー協働×合意形成とは

情報処理・IT領域のおもしろさに魅了された学生時代

ー江見さんは大学時代、情報処理の分野を専攻されていたようですね。

はい。中学生のころから自宅にパソコンがあり、ホームページを作るなど、とにかくパソコンで何かをするのが好きでした。高校生になると「文書処理部」に所属して、「日本語ワープロ検定試験」を受けたり、「Microsoft Excel」を使った情報処理検定試験を受けたりと、いろいろな資格取得にも挑戦していました。大学でも引き続き学びを深めたいという想いがあり、システム開発が学べる学部を選びました。

ー大学ではどのような勉強をしていたのですか?

公共系インフラ企業出身の教授のゼミに入り、街のインフラの仕組みを研究していました。当時、今では生活に切っても切り離せなくなった地図アプリ「Google Map」が出始めたところだったのですが、そのマップデータを使って、データ上に水道管の配管図を重ね、災害時や緊急時のライフラインのダメージ度合いやリスクを可視化し、シミュレーションする研究をしていました。

ー興味深い研究テーマですね。そんな江見さんが就職活動時に大切にしていた軸はなんですか?

専門性を生かしてはたらきたいという思いのほかに、社会の役に立ちたいという気持ちもありましたね。自分が作ったものや関わったものが、少しでも社会の役に立っていると実感できれば良いなと。なので、公共系インフラ企業や大手メーカーのIT子会社などを中心に選考を受けていました。

「ビジネスとITの両輪を担う」BITAの考え方に共感し、パーソルキャリアへ

新卒では公共系インフラ企業のIT子会社に就職し、11年ほど勤められたのですね。

はい、2008年にシステムエンジニアとして入社し、最初に配属されたのは地図を使ったシステム開発を担当する部署でした。地理情報システムでGIS(ジオグラフィックインフォメーションシステム)というものがあり、これをベースに親会社の現場作業員が使うシステムやそれに必要な部品を開発する仕事を約5年担当しました。

ほかの仕事にもチャレンジしてみたいと思い、別の部署を希望して異動させてもらいました。当時はタブレット端末が出始めたタイミングだったので、そこではモバイル向けシステム開発の標準やルールを作り、現場の開発を推進する仕事をしていました。

ーその後、パーソルキャリアに入社されるまでの経緯を教えてください。

その会社に11年ほど勤めた後、2社目に転職したのですが、いずれも自身が携わっているシステムが実際にどのように活用されているかがわかりづらく、エンドユーザーの距離が遠い印象を抱いていたんです。私たち子会社での開発は、親会社の規格に沿ってシステムをしっかり作り込んでいくのがミッション。でも、もう少し使い手の様子がわかるポジションではたらいてみたい、もう少し企画業務にも携わってみたいという気持ちがありました。そのため、また転職するなら事業会社のエンジニアとして、より企画に近いポジションではたらける仕事にチャレンジしてみたいと考えていました。

そんなタイミングで転職相談をしていたキャリアアドバイザーさんがパーソルキャリアの求人を教えてくださり、パーソルキャリアのIT・テクノロジー領域ではたらく社員を紹介するオウンドメディア『techtekt(テックテクト)』を紹介してもらいました。

そこで現在のパーソルキャリアCIO片山の記事を読み、「BITA(ビジネスITアーキテクト)」の考え方を知りました。そこではBITAとは「ITを使って業務を変革させ、事業貢献することを目的」とする組織、すなわちビジネスとITの両軸を担う組織だと書かれていました。それを見た瞬間に「これが私が携わりたかったことだ!」と感じて、すぐに応募を決めたんです。

ー「ここならやりたいことに近づけるかも!」と、ビビッと来たわけですね。

そうですね。「BITA」のコンセプトを見たときに、私がずっと感じてきた「企画者と開発者の間の壁のようなもの」を意識しなくてよくなるのかもしれないと思いました。これが最終的には入社の決め手となりました。

入社後初のプロジェクト:求人原稿掲載までのリードタイム短縮に挑む

ー現在の仕事内容について教えてください。

現在はdodaプラス事業部でリードコンサルタントとしてはたらいています。「dodaプラス」は、物理的な距離や時間的制約のある方々に転職の機会を届けるべくうまれた非対面型のエージェントサービスです。私はこのdodaプラスサービスで求人原稿の制作プロセスに関わるシステムを担当しています。

doda」では、さまざまな企業や職種で求人情報が掲載されています。これを「求人原稿データ」と呼んでいて、業務企画チームと二人三脚で、この求人原稿の制作フローなどを見直し、具体的な業務システムの改善を推進しています。

「ITコンサルタント」という職種ではありますが、その範囲はとても幅広いのが特徴です。業務フローの効率化を目的としたシステム改修プロジェクトのプロジェクトマネジャーを務めることもあれば、稼働中のシステムの障害に対応するのも私の仕事になります。いろいろなテーマの仕事を同時に進めていくので、マルチタスクな仕事というイメージですね。

ーこれまでで印象に残っている仕事について、詳しく聞かせてください。

私が入社後初めてプロジェクトマネジャーとして携わった「求人原稿掲載へのタイムラグ解消プロジェクト」が一番印象的ですね。これは求人原稿の掲載依頼が入ってから転職サイト「doda」に掲載するまでのリードタイムを短縮することをゴールとしていたプロジェクトです。

求人原稿が掲載されるまでにはいくつものプロセスがあり、具体的には、求人票の登録、掲載申請、原稿作成、原稿審査を経て「doda」に情報が掲載されるという流れになっています。プロジェクト開始前は、求人原稿を掲載したい企業さまから発注のご依頼と掲載情報をいただいてからトータルで最大10日ほどかかっていました。

せっかくいただいた求人情報が迅速に掲載できないと、スピード感を持って母集団形成ができずに採用決定までに時間を要してしまったり、または競合企業で採用が決まってしまったりするリスクがあります。そのため、いち早く正確な情報を掲載して企業さまが求める人材の獲得に寄与したいという課題がありました。

ーどのようなアプローチで、課題を解決していったのでしょうか?

当時のプロセスで2点課題が見つかりました。1つは、掲載申請の作業に時間がかかってしまっていたことです。ありがたいことに求人情報の掲載依頼が増加し、社内における調査・審査業務が追いついていない状況となっていました。このような状況を緩和するために、特定の審査項目についてはシステム判断できる機能を実装しました。

もう1つは、原稿作成後の審査と掲載日設定における機能についての課題です。審査を通過した求人原稿は、掲載申請の承認がおりたものから順番に、最短での掲載日が設定できるような仕様に変更しました。

これらの取り組みはプロジェクト化されてから概ね1年ほどで改修を終え、新運用が開始してから既に1年以上が経っていますが、その間のリードタイムの推移を見たところ平均で約半分の日数にまで短縮されたという結果が出ています。この数値を見たときは、本当に大きなやりがいと達成感を感じましたね!

業務改善のために地道に、粘り強く現状を把握する

ープロジェクトはどのような体制で進められたのですか?

私がプロジェクトマネジャーを務め、その下に開発パートナーを含む7人ほどのワーキングチームがあり、みんなで一緒に進めていました。そのなかには業務整理を行う業務企画チームとシステム開発チームがあり、一部のシステムチームは私が兼任して進めていました。

ープロジェクトを進めるうえで心がけていたことは何ですか?

開発パートナーの方々がスムーズに手を動かすことができることを一番大切に考えていましたね。進捗管理はプロジェクトマネジャーの基本業務にはなりますが、進捗確認の場だけではなく、常日頃から困りごとなどないかを気にして話を聞くようにしていました。小さなことでも困っていることがある場合にプロジェクトマネジャーに伝えやすい場づくりやコミュニケーションの取り方には気を付けていましたね。

ーコミュニケーションや雰囲気づくりの観点で、工夫していることはありますか?

私がチームメンバーに包み隠さず本音で話すことでしょうか(笑)

「実は企画チームからこのような要望が上がってきていまして、どう進めるべきか悩んでいます」など、私自身の悩みを率直にお話ししています。そうすることで、開発パートナーさんから「こうしたらいいのでは?」とアイデアをもらえてスムーズに進められた経験がありました。なので、まずは自ら本音で話すことで、相手も心の内を話しやすい関係を築けたと思っています。

ー今のお仕事でおもしろみを感じるところと、逆に難しさを感じるところを教えてください。

現在担当している「dodaプラス」の求人原稿掲載に関する管理システムは、実は導入から随分と時間が経っているシステムもあり、現状の業務プロセスを改善するためにシステムの仕様を見直す必要がある部分もあります。その見直すポイントの1つひとつを辿って仕様を構築していくところが難しさでもありつつも、謎解きのようなおもしさを発見できる部分でもありますね(笑)

引き続き、業務プロセスの改善に向けたシステム改修をスムーズに進めるためにも、今は人脈づくりに注力しています。やはり使い手の想いを聞かないことには改修は進まないので、現場のいろいろな方に地道に聞いて回ることを意識していますね。そうするとジワジワと人脈が広がり、また別のプロジェクトでお会いしたときには、「あのときにお世話になった江見です!」と出だしでスムーズにミュニケーションが取れるようになってきました。

そして、何といっても本当にみなさんが親切に教えてくれるんです。もしわからない場合でもたらい回しにはならず、「ここまでは分かるけど、このあたりは分からないから、この人に聞いたら良いと思うよ」といった感じで、次の手を教えてくれて、どんどん芋づる式に人とつながっていける感覚がありますね(笑)

フレックスタイム制を活用し、夕方からフラメンコのレッスンへ!

ーパーソルキャリアで数年間はたらいてきて、魅力的だと感じるところはありますか?

「はたらいて、笑おう。」のグループビジョンがありますが、その言葉の通りはたらきやすさが整備されていることです。フレックスタイム制度や時短勤務があり、育児などさまざま事情があっても仕事が両立できる仕組みが充実していると思います。

特に育児に関してはママに対する制度と受け取られがちですが、「パパも休んで!」と、男性への制度利用をも推奨されていると感じます。私の部署は男女の比率が半々くらいですが、男性社員から「子どもの学校行事があるので早退します」といった連絡をもらうことも結構あり、皆さん積極的に制度を活用している印象です。家族の都合に合わせて柔軟に休みが取れるのは、この先を見据えてもとても魅力に感じます。

また、出産・育児に対する理解はもちろんですが、「趣味のためにちょっと早く帰ります」という社員もいて、フレックス制度の活用方法はバラエティに富んでいますよ。

ー江見さんご自身も仕事と趣味を両立されているとお聞きしました!

はい、週に2回スペイン舞踊・フラメンコのレッスンに通っています。平日の夜にもレッスンがあるのですが、その日は早めに仕事を切り上げるなどメリハリをつけて仕事をさせてもらえるので、とてもありがたいですね。

会社から教室が徒歩圏内にあるので、レッスンがある日はシューズや練習着など大荷物を持って出社していて。チームメンバーもそんな私の姿を見て、「あ、今日はフラメンコの日なんだな」と察してくれている気がします(笑)。

ITの切り口」で、会社の事業成長を支えたい

ー今後チャレンジしてみたいことはありますか?

今は「dodaプラス」のサービスシステムにのみに携わっていますが、より視野を広げて全社のITシステムの底上げになるようなプロジェクトにもチャレンジしてみたい気持ちがありますね。今はプロジェクトマネジャーを務めているので、業務企画に寄った仕事もありますが、一貫してシステム畑でキャリアを重ねてきたので、これからもずっとITテクノロジーの領域にて経験を積んでいき、「IT」という切り口で社員のみなさんによりはたらきやすくなったと思ってもらえ、事業・サービスが成長していくためのサポートができたらと思っています。

取材=宮口佑香(ファーストブリッジ)
※所属組織および取材内容は2025年5月時点の情報です。
※略歴内の情報は2025年5月時点での内容です。

江見佳緒里Kaori Emi
パーソルキャリア株式会社
dodaプラス事業部 プラス企画統括 プラスプロセス&システムデザイン部
プラスカスタマープロセスデザイン室
リードコンサルタント
中学生時代からパソコンに親しみ、大学では地図を使った情報システムを研究。2008年に公共系インフラ企業のIT子会社に入社し、GISを用いたシステム開発や全社開発標準の推進などに11年間携わる。2022年にパーソルキャリアへ入社し、現在は「dodaプラス」の求人原稿の制作プロセスに関わるシステムの改善と運用保守を担当している。

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