パーソルクロステクノロジー「FinOps入門×三大クラウドコスト削減術セミナー」開催
パーソルクロステクノロジーでは、ものづくり領域、IT領域、AIやロボティクスなどさまざまなテクノロジーソリューション事業をてがけています。その中で、システムインテグレーション事業を展開しているDXソリューション事業本部ではMicrosoft Azureのテクノロジーを用いたさまざまなサービスを提供しています。
今回は、クラウドのコストを全社横断的に把握し、企業の生み出すビジネス価値を最大化させるFinOpsという手法をベースとしたコスト最適化ソリューションについて解説する「FinOps入門×三大クラウドコスト削減術セミナー」を開催しました。パーソルクロステクノロジーでは、このFinOpsという考え方をよりエンジニアに浸透させ、クラウドのサステナブルな活用を推進することを目標としています。
2024年12月に開催された本セミナーでは、パーソルクロステクノロジー所属の永井、桂川に加え、日立製作所とメルカリからAWS (Amazon Web Services)、GCP (Google Cloud Platform)に関わるエンジニアを招き、FinOpsの概要をはじめ、Azure、AWS、GCPそれぞれのクラウド特性を加味したコスト最適化手法を発表しました。
今回はその様子をご紹介します。
広がりを見せる「FinOps」とは?
パーソルクロステクノロジー永井が登壇した「FinOps概要」では、FinOpsの基本概念と実践方法について解説しました。FinOpsはクラウドコストの最適化を通じてビジネス価値の最大化を目指す運用手法であり、コスト削減がゴールではなくあくまでも一つの要素であることが強調されました。
また、Inform(現状把握)、Optimize(計画)、Operate(実行)の3つのフェーズをPDCAのように繰り返し進めることや、技術部門だけでなく各部門が連携して進めることで、クラウドの価値が事業全体に浸透していくことが、例を踏まえて解説されました。
あくまでコスト削減は一要素でありながら、利益を生み出しやすい取り組みであることは間違いなく、企業のFinOps導入に当たっては、まずコスト削減を目的として始めることも有効です。
各クラウドに共通するコスト削減ポイント
続いてAWS、Azure、GCPそれぞれのクラウドでのコスト削減に関するナレッジが発表されました。
まず株式会社日立製作所の松沢 敏志氏からは、AWSにおけるコスト削減ポイントが紹介されました。標準で提供されている機能を用いることで十分コストが削減できる点や、「うっかりやらかしがちな削減の落とし穴」についても豊富なナレッジを解説いただきました。
また株式会社メルカリのJinsoo Park氏からは、GCPにおける運用ポイントが紹介されました。使用量を確定させ先払いすることで、通常より割引で購入・利用可能なCUD(committed Use Discounts)について、把握すべき事項や、購入量の判断プロセス、適切な購入量を保つ運用手法などを解説いただきました。
Azureにおいては、パーソルクロステクノロジー桂川から、基本的なコスト削減手法や特有の課金モデルについての説明を行いました。また近年利用が加速しているAI系の機能であるSecurity for Copilot、Azure Open AI Serviceについて触れ、共通のAI技術を用いたサービスでも課金モデルが大きく異なる点、ユーザビリティとのトレードオフの考え方が重要であることを紹介しました。
●Azureコスト最適化ソリューションの詳細はこちら
まとめ
FinOpsは米国で急速に浸透しており、テクノロジーが経営に与える影響力の高まりを考えれば、その普及は自然な流れと言えます。日本でもFinOpsの導入が進むことで、ビジネスの成長と加速が期待されます。パーソルクロステクノロジーは、この取り組みに貢献し、クラウドコスト最適化を通じたビジネス価値の最大化を支援してまいります。
(2024年12月時点の情報です。)