REPORT
【登壇レポート】CIO Japan Summit2024「未来を彩るダイバーシティ:デジタル時代における多様性と変革のカギ」
2024年6月4日(火)、PwCコンサルティング合同会社 セミナールームにて開催された第12回CIO賢人俱楽部公開セミナー会員講演に、パーソルホールディングス 朝比奈ゆり子が登壇しました。
「日清食品とパーソルにみる生成AI活用の現状と未来」と題し、日清食品ホールディングス様とパーソルグループそれぞれの社内生成AI(ChatGPT)の取り組み事例を紹介しました。
今回は、当日お話しした内容から一部抜粋・編集の上でご紹介します。
2023年4月の入社式で、CEO安藤宏基氏が生成AIに言及したことをきっかけに「NISSHIN AI-chat」を構築し、同4月25日に社内へ公開。
翌5月からは業務活用・効果検証を目的に、営業領域を対象とした集中的なスキル向上促進と効果検証に着手した。全国からプロジェクトメンバーを集め、①研修実施、②対象業務の選定、③プロンプトテンプレート作成、④効果算出・成果報告のサイクルを1ヵ月で実施。このプロジェクトを営業領域からマーケティング部門、法務部門などへ拡大し、各部門で推奨するプロンプトを作成・共有した。結果、営業部門では7割、マーケティング部門では9割を超す社員が利用している。
「共創」「使いたくなる生成AI」をテーマに「PERSOL Chat Assistant(通称CHASSU)」と命名し、2023年8月から順次国内グループ会社へ正式に提供を開始し、機能改善を続けている。
また、社員個人が作成したプロンプトをCHASSUの中で共有・参照・活用できる場として「プロンプトギャラリー」を設置。社員の生成AIスキルレベル向上に向けた勉強会やイベントを実施し、社員1,100名が参加する社内コミュニティも活発な状態である。
今後も継続してラーニングの場を設けつつ、さらに事業サービスへの導入を進めていく。
パーソルグループの取り組みについて、成田氏からは「使いたくなる環境作り」が得意な会社で本当に楽しそうだとコメントをいただいた。朝比奈からは日清食品ホールディングス様の取り組みについて、組織のトップである安藤CEOが「自分自身や組織の更なる成長を加速させるために」NISSHIN AI-chatを活用してほしいというメッセージを発していることの意義についてコメントした。
(※2024年6月時点の情報です。 )
2024年5月、パーソルホールディングスはAzure OpenAI Serviceの最新モデルGPT-4oの国内先行導入企業に選出され、同6月よりCHASSUに搭載しました。
パーソル、社内専用GPTにGPT-4oを国内先行導入~国内グループ全社・社員約1万9,000人に展開、利用率66%超え~ | PERSOL(パーソル)グループ
PERSOL(パーソル)グループの" 2024年"のニュースを掲載しています。
なお、パーソルグループの生成AIに関する取り組み詳細はこちらからご確認いただけます。ぜひ併せてお読みください。
AI/生成AIタグ | コンテンツ | TECH DOOR(テックドア)
テクノロジーの⼒で、“はたらく”の未来と、“個⼈”の可能性を拡張する。TECH DOORでは、パーソルグループの未来をつくるテクノロジー活用事例をご紹介します。
パーソルテンプスタッフ株式会社
執行役員 CIO
外資系プロジェクトマネジメントソリューションベンダーにてプロダクト開発、導入を中心に担当。外資系ITセキュリティ会社2社でコーポレートIT部門のリーダーシップを執った後、2014年にパーソルキャリア(旧インテリジェンス)に入社。2021年よりパーソルホールディングス グループデジタル変革推進本部 本部長としてグループ全体のデジタル変革を推進。2025年より現職。
2024年度(第42回)IT賞(マネジメント領域)受賞、第9回HRテクノロジー大賞人的資本経営部門優秀賞、JAPAN HR DX AWARDS 2024特別賞 受賞。
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STRATEGY
【前編】生成AIで変革を加速せよ——パーソル各社の事業をアップデートするグループAI・DX本部の挑戦
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PERSON
パーソルグループがビジネスモデル変革を視野に狙う、AI活用の未来予想図
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PROJECT
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